2020年は世界中がこれまでにないような閉塞感に包まれていた。有名人が病に倒れ、自ら命を絶った者もいた。そのような中でも新たなスターは登場してきて、明るい気持ちにさせてくれた。2021年に活躍する俳優は誰か。このサイトでは恒例の「ネクストブレイク俳優ランキング2021」を始めていきたい。選考基準はこれまでと同様だが、あらためて紹介しておく。
・2020年の連続ドラマに出演していること。
・2021年に主演クラスまでのぼりつめる可能性があること。
では、早速発表していこう。
1位:渡邊圭祐(27/アミューズ)
2位:仲野太賀(27/スターダストプロモーション)
3位:上杉柊平(28/研音)
4位:松下洸平(33/キューブ)
5位:古川雄大(33/研音)
6位:神尾楓珠(21/A-Team)
7位:高橋文哉(19/A-PLUS)
8位:時任勇気(31/アミューズ)
9位:髙橋海人(21/ジャニーズ)
10位:毎熊克哉(33/アルファエージェンシー)
( )内は年齢/所属事務所
1位:渡邊圭祐
渡邊圭祐 1st写真集『その節は。』 (TOKYO NEWS MOOK)
1位は渡邊圭祐(わたなべけいすけ)にした。イケメン俳優の登竜門、『仮面ライダー』シリーズ出身の俳優だ。初めて見たドラマは『恋はつづくよどこまでも』。演技は下手で、さらに下手さを強調してしまうような頼りない男の役。持っているものはよさそうなので、どこで化けてくるかと期待していた。その時はすぐに訪れた。次作の『MIU404』では真逆のキャラクターとなるギラついたナウチューバー。スターのオーラが漂っていた。2021年はテレビ東京の地味な連ドラ(『直ちゃんは小学三年生』)で肩慣らし。2作目で王道路線に戻るだろうから、さらなる飛躍が期待される。
『恋つづ』でヘタレな新人看護師の仁志琉星役、渡邊圭祐は将来のスター候補
2位:仲野太賀

2位は仲野太賀(なかのたいが)にした。これまでは話題作に出演し続けるも、お父さん(中野英雄)と同様に地味な実力派だと思っていた。そのような中、『この恋あたためますか』で演じた新谷が秀逸だった。演技力の高さは健在で、さらにいい男感が加わっていた。映画かドラマかはわからないが、近い内に主演俳優として頂点にのぼりつめそうな雰囲気を感じる。
3位:上杉柊平
3位は上杉柊平(うえすぎしゅうへい)にした。民放の連ドラは『絶対零度』と『24 JAPAN』に出演。雰囲気にあったハードボイルドな役柄を演じていた。想像通りのスケール感。個性的な顔立ちなので好き嫌いはわかれるだろうが、ハマり役に恵まれれば凄いものを見せてくれそうだ。
『絶対零度』でクールな官僚・北見俊哉役、上杉柊平は将来のスター候補
4位:松下洸平
4位は松下洸平(まつしたこうへい)にした。漠然と松下洸平を1位にするような気がしていた。しかし、じっくり考えてみたら中途半端な順位になってしまった。参考にしたのは『#リモラブ』の青林(檸檬)役。トップスターの輝きを見せる時はあるのだが安定感がない。主要キャストのポジションに慣れていないせいなのか。演じたキャラクターになりきっていないのだ。素の彼は知らないが、遠慮がちな性格が出ているような気がする。東京出身だから、ガツガツしたところがないのか。人気俳優なので主演作はありそうだが、いまは周りをがっちりとかためないと不安だ。
『#リモラブ』で人事部の青林風一役、松下洸平は人気俳優になりそうだ
5位:古川雄大
5位は古川雄大(ふるかわゆうた)にした。普通に華やかな雰囲気があるイケメン。『トップナイフ』を見た時はビジュアル担当として便利に使われる役者なのかと思った。その考えが変わったのが『エール』のミュージックティーチャー役。佐藤久志(山崎育三郎)とのやりとりはコミカルで、なおかつ品があった。彼が出演する良質なコメディが見てみたい。
6位:神尾楓珠

6位は神尾楓珠(かみおふうじゅ)にした。主演ドラマはあるが、王道路線で活躍していないので選んでみた。『ギルティ~この恋は罪ですか~』を見たが、個性的で華やかさを感じさせるイケメンだ。所属するA-Teamは吉岡里帆、松本まりかと主演クラスが続いている。神尾楓珠もそのいい流れを受け継いでのぼりつめそうだ。
7位:高橋文哉

6位は高橋文哉(たかはしふみや)にした。神尾楓珠とは大差がないと思っていて、順位は事務所の力差。彼も『仮面ライダー』シリーズの出身。『先生を消す方程式。』のリーダー役が光っていた。出演作が少ない中で、あの存在感は非凡。演技勘がよさそうだ。事務所の力が弱いので出演作には恵まれないかもしれないが、与えられたチャンスをものにしてほしい。
『ドクターホワイト』で研修医役、トップスター候補・高橋文哉の存在感が気になる
8位:時任勇気

8位は時任勇気(ときとうゆうき)にした。『女子高生の無駄づかい』に出ていたようだが覚えていない。気になったのは『24 JAPAN』のマイロ役。やわらかな雰囲気で若い頃の山下達郎をイケメンにしたようだと勝手に思っていた。名前は知らなくて、調べて驚いた。父は名優、時任三郎。いい意味で似ていない。幼少期はカナダやニュージランドで過ごしたようなので、ユニークな感性の芝居を見せてくれそうだ。
9位:髙橋海人

9位は髙橋海人(たかはしかいと)にした。King & Princeのメンバー。彼のファンは常に動向を気にしているだろうが、『姉ちゃんの恋人』で初めて存在を知った。あの女性っぽい雰囲気は何なのか。プロフィールを調べてみて納得。少女マンガ家でデビューしたらしい。ジャニーズの俳優なので話題作にはいくらでも出演できるだろう。ただ、本人は芝居をやりたいかどうかはわからない。異色の俳優として今後の展開が面白そうだ。
10位:毎熊克哉

10位は毎熊克哉(まいぐまかつや)にした。いかつい顔をしているので、映画で存在感は示せても連ドラではどうかと思っていた。そのような中、『恋はつづくよどこまでも』で佐倉七瀬(上白石萌音)にやさしく接する来生先生役は魅力的。主役を引き立てる良質な演技を見せていた。その一方で『妖怪シェアハウス』で演じたのんべえの鬼もハマっていた。割と器用な役者だ。今回、10位なので連ドラの主演作をやるにはギリギリのところにいる。ただ、話題作で存在感を示していくことにはなりそうだ。
以上で俳優ランキングは終わり。この中で2021年は誰が主演クラスの俳優として抜け出してくるのか。いまから楽しみだ。
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