2020年冬クールのドラマに勢いを感じさせる俳優が登場する。『絶対零度~未然犯罪潜入捜査』でクールな法務省官僚、北見俊哉を演じる上杉柊平(うえすぎしゅうへい)だ。
『絶対零度』は4作目も二桁の視聴率をキープするか
『絶対零度』シリーズは今回で4作目となる。1、2作目の主演が上戸彩。3作目から沢村一樹になり、ビッグデータを駆使して犯罪を未然に防ぐという新たな切り口を導入している。視聴率は1作目が14.4%で2作目が13.1%。3作目は10.6%なので下がり続けているが、リアルタイム視聴をしない時代に二桁が取れているので十分だ。実際見れば面白いし、今回も二桁をキープするのではないだろうか。
上杉柊平は大化けするかもしれない
上杉柊平はこの人気シリーズに初めて登場する。公式サイトの相関図をさらっと見た時は、ただのイケメン俳優かと思っていた。しかし、調べてみたら大化けするかもしれないと思ったのだ。
上杉柊平が『チート』で演じた元探偵は個性的だった
最終回まで…あと3時間??
誰に対しても分け隔てなく、どんな時もチートのムードメーカーだった根岸????♀?
カモネギコンビでどれだけ笑わせてくれたことでしょうか???未だ掴みどころがない根岸ですが、果たして今夜の最終回では…??#チート#上杉柊平 #最終回 #今夜11時59分 pic.twitter.com/DdEKVtP24Y
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上杉柊平は研音に所属する27歳の俳優だ。知名度を考えれば、沢村一樹のバーター出演ということになる。過去の出演作はけっこう見ていた。はっきりと存在を認識したのは『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』の元探偵役だ(後に探偵ではなかったことが判明)。ドラマ自体をしっかりと見ていなかったので後悔しているが、個性的ないい男が出ているなあと思っていた。
上杉柊平は『グランメゾン東京』でふてぶてしい悪役ぶりを披露
その後、上杉柊平は『グランメゾン東京』の最終回、gakuで雇われるスーシェフ役として出演。わずかなシーンの中でふてぶてしい悪役ぶりを見せつけていた。
上杉柊平はいいつながりを保ち、いまは波にのるチャンス
こうして振り返ってみると、『絶対零度』に至るまでのつながりがわかる。『チート』では本田翼と共演。『グランメゾン東京』はおそらく沢村一樹のバーター。本田翼はスターダストプロモーションの女優なので事務所のつながりはない。ただ、連続して共演するのだから、芝居のやりやすさや視聴率への好影響など、何らかのメリットを感じさせたのだろう。一方、研音は人気シリーズに上杉柊平をレギュラーで投入するのだから、売り出すチャンスだととらえているはず(*1)。先日、ネクストブレイク俳優ランキング2020を発表したが、波にのれれば2021年の候補になりそうだ。ひとまず『絶対零度』で将来のスター候補をじっくりと見てみたい(*2)。
*1(2020年2月4日更新):上杉柊平はずっと出演シーンやセリフが少なく、随分存在感が薄かった。このまま、こんな物足りない役で終わってしまうのかと疑問に思っていた。しかし、5話で急浮上してきたね。若い人はわからないかもしれないが、松田優作に似た匂いがする。ギラギラした感じ。6話以降が楽しみだ。
*2(2020年2月25日更新):8話で北見がテロに関わっているということまではわかった。しかし、何か理由はありそうで、完全な悪者ではないだろう。それにしても、上杉柊平はふてぶてしい顔付きをしているので悪役面がよく似合う。9話も見せ場はあるはずなので、スター候補の突き抜け具合を確かめてみたい。
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