『グランメゾン東京』の木村拓哉が魅力的、総合力の高さが面白さにつながっている

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『グランメゾン東京』が面白い。木村拓哉(きむらたくや)が破天荒な主人公を演じるのはいつもの通りだが、ここまで激しく嫌われるキャラクターは珍しい。何やらSMAPの解散時を思い起こさせ、そんな感情を逆手にとっているようだ。

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木村拓哉は常に質の高い作品を仕上げようとしている

いつの時代もグループ内には争いがつきもの。人間同士なので好き嫌いがあるのは当然だ。SMAP解散の真相は知らないし、いまとなってはどうでもいい。ただ、当時の木村拓哉は悪者だった。それでも、仕事に対する姿勢は変わらない。常に前を向き、質の高い作品を仕上げようとしている。『グランメゾン東京』を見てもそう感じる。

『グランメゾン東京』はどっしりとした安定感がある

『グランメゾン東京』の主要キャストが発表された時、新鮮味がない顔触れでワクワクするものがなかった。しかし、出来上がったものを見たらそんなことは吹き飛んでしまった。どっしりとした安定感。明日への希望が湧いてきて、奮い立つような感動がある。鈴木京香や沢村一樹といった主演クラスの役者が脇をかためると、こういう効果が出てくるのか。振り返れば『HERO』(2014年)もこんな感じだった(2001年版は忘れた)。軸が安定していれば、玉森裕太や朝倉あき、そして吉谷彩子といった若手も伸び伸びと芝居ができる(寛一郎はまだよくわからない)。その結果、作品に奥行きが出てくるはずだ。

頂点を極めた人間だけに、落ちていく恐怖は人一倍感じているはず


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いまさらながら、木村拓哉は日本のドラマ界で最高の実績を誇る俳優だ。リアルタイムの視聴率を基準にするならば、もう彼のような俳優は出てこないと断言できる。その一方で、気が付けば今年の11月で47歳になる。人生100年時代を考えればひよっこだが、SMAPのブランドがなくなり、人気を維持するのがやっとだろう。頂点を極めた人間だけに、落ちていく恐怖は人一倍感じているはずだ。

いまの木村拓哉はプロデューサーの立ち位置

若い時は、自分の人気や力で引っ張っていこうとしていたと思う。しかし、いまは違う。プロデューサーのように俯瞰して作品をとらえ、チーム木村の総合力で高い頂きを目指しているようだ(*1、*2、*3)。旬のキャストがいれば(ここでは吉谷彩子がそうなると思う)、お互いに刺激しあえばいい。『グランメゾン東京』で円熟味を増した木村拓哉の輝きをたっぷりと堪能していきたい。

 

*1(2019年11月4日更新):3話の最後に冨永愛が登場した。『マリ・クレール ダイニング』(ドラマ内だけの雑誌)の編集長で尾花の元恋人、リンダ・真知子・リシャールの役。セリフの言い回しは微妙だが、世界で活躍してきたモデルだけあって存在感は凄い。二人の身長差はあるので並ぶシーンは撮らないだろうと想像したが、木村拓哉の身長は公称176cm。これは嘘だろう。まあ、身長のことはともかく、チーム木村が強固に形作られてきた。4話はいよいよ松井萌絵がグランメゾン東京に加入する様子。吉谷彩子の出演シーンが増えそうで楽しみだ。

*2(2019年11月11日更新):4話が終了した。実は毎回、どこかで感動して涙がこぼれている。この感覚は放送前には想像できなかった。かつての傲慢な尾花は鳴りを潜め、素直に仲間の個性を尊重して受け入れる姿勢に共感をおぼえる。木村拓哉のいまと重なる部分があり、感慨深いものがある。チーム木村はどこまでのぼりつめるのか。5話以降も楽しみだ。

*3(2019年11月18日更新):5話はナッツ混入事件の真相を巡り、尾花が京野とぶつかり合うシーンで感動した。その後の祥平とのからみも同様。ラストの展開は予想外だったが清々しさがあった。毎回、いいものを見せてくれるね。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。 にほんブログ村 テレビドラマ