暑い夏で余計に暑苦しいと思いつつも、見ていると自然に泣けてくるのが『ノーサイド・ゲーム』だ。結局、前半ではアストロズは優勝できなかった。この流れでいけば、後半のキーマンは七尾圭太役の眞栄田郷敦(まえだごうどん/Maeda Gordon)になるのだろう。
兄に比べて線が細い
父は千葉真一で兄は新田真剣佑。放送前は血筋のよさで注目していた。しかし、前半の出演シーンを見て不安がよぎった。キャリアが乏しいので演技力のなさは仕方がないが、『仰げば尊し』(2016年)で見た時の兄に比べて線が細いのだ。役柄か素の部分かは判断できないが繊細な感じ。また、この役を受けるにあたって15kg増やしたらしいが、ラグビー選手の体にも見えない。とりあえずアストロズに加入してからは、本物っぽい動きを見せることが重要だ。
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阿部純子が演じやすい空気を作り出すか
一方、演技面に不安はありつつも、まわりが何とかしてくれると思う。アストロズ加入までに関わってきそうなのが、同僚の藤島レナを演じている阿部純子。彼女が躊躇している彼の背中を押すシーンが目に浮かぶ。演技派の彼女がいい空気を作り出すはずなので、そこに眞栄田郷敦はのっていけばいい。
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女性ファンの獲得がポイント
5話まで眞栄田郷敦は温存。6話以降に出演シーンを大幅に増やして、ラグビーに関心がない女性ファンを獲得する戦略か。ずばり6話以降のどこかで12%は超えたいところ。眞栄田郷敦はアストロズのみならず『ノーサイド・ゲーム』の救世主となるだろうか(*1)。
*1(2019年8月20日更新):6話で眞栄田郷敦扮する七尾圭太がアストロズに入団した。ラグビーのシーンは見せ場十分。太ももの筋肉が凄いね。ムキムキではないが、ラガーマンらしく見えた。視聴率は1話の次に高い13.0%。7話は浜畑(廣瀬俊朗)の裏切りを匂わせていて、また視聴率は上がりそうだ。
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