『凪のお暇』の出演を経て、もっとも飛躍しそうなキャストは誰か。それはゴンを演じている中村倫也(なかむらともや)だ。
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中村倫也は名門事務所の器用な俳優
中村倫也を一言で説明すればイケメンの実力派だ。ざっくり20作くらいは見てきた。10代の頃は危険な匂いがする男だったが、いつの間にか丸くなって突き抜けない印象があった。事務所(トップコート)は悪くない。だから、いい役に恵まれてもよさそうなはず。しかし、どのような役も器用に演じてしまうから、便利に使われてきたのかもしれない。
『新宿セブン』は中村倫也が主役でもいけた
最近では『新宿セブン』(2017年)の役がつまらなかった。主演は上田竜也だったが、中村倫也がやってもハマりそうだった。この年は『スーパーサラリーマン左江内氏』のコミカルな警官もつまらなかった。別に中村倫也が演じなくてもいい役。このまま脇役で終わってしまうのか、そういう印象があった。
『初めて恋をした日に読む話』の教師役がよかった
昨年は中村倫也が出演していた朝ドラ『半分、青い』が話題になったが、見ていないのでわからない。そのような中、今年ハッとする役があった。『初めて恋をした日に読む話』で演じた高校教師だ。斜にかまえて生きつつも、主人公(深田恭子)には本心でぶつかっていたモテ男。この役は『凪のお暇』のゴンに通じるものがあった。
中村倫也が本来持っている雰囲気と実年齢が合ってきた
そして、『凪のお暇』だ。客観的にみて慎二よりもゴンの方が魅力的だろう。しかし、好きになってはいけないタイプの男(*1)。中村倫也の年齢を調べて驚いたがまだ32歳。10代の頃から見ていたせいか、30代後半くらいの印象があった。ギラギラというよりアンニュイな男の色気。本来持っている雰囲気と実年齢が合ってきた。本格化してきた中村倫也から目が離せない。
*1(2019年8月4日更新):3話を見た。ゴンはメンヘラ製造機か。この言葉、ツボにはまったよ。
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