中村ゆりか(なかむらゆりか)には注目しているのだが、何かモヤモヤするキャリアを築いている。10月は単発ドラマの『BORDER 贖罪』と連続ドラマの『ぼくは麻里のなか』に出演。この辺りで勢いをつけてほしいところだがどうだろうか。
スターダストに所属する20歳の女優

中村ゆりかはスターダストプロモーションの芸能1部に所属する20歳の女優だ。この背景だけで、ある程度の将来は約束されたようなものだが、そこに中身が備わっているから期待して見ていた。僕が注目したのは『家族狩り』(2014年)。当時は17歳ながら、狂気じみた演技で強烈な存在感を示していたからだ。
NHKの朝ドラ『まれ』に出演
その翌年はNHKの朝ドラ(『まれ』)に出演。普通であれば女優のエリートコースを歩んでいくはずだった。ところが、連ドラの王道路線には現れず、目立つのは深夜枠のドラマ。映画は2014年公開の『ニシノユキヒコの恋と冒険』以降出ていないので、活動の方向性に違和感を抱いていた。
10代の時は学業優先だったか
この理由は何なのか。いろいろと調べてみたが、結局のところわからなかった。ただ、推測できるのは注目していた時期は10代だったということ。普通だったら高校生。学業を優先していたのかもしれない(あるいは朝ドラの主演を狙って、オーディションで落ち続けていたのかも)。そして、現在20歳になった。大学へ通っている情報はないが、例え通っていたとしても高校時代よりは自由な活動ができるだろう。
『BORDER 贖罪』は『陸王』と激突
さて、前置きが長くなったが、まず注目したいのは『BORDER 贖罪』だ。2014年に放送された連続ドラマ『BORDER』の特別編。放送日時は10月22日(日)の夜9時(←10月29日(日)に変更)。TBSの『陸王』の2話にぶつけてくることになる。平均視聴率12.2%を記録したドラマのスペシャル版なので、TBSにとっては手強い相手になるだろう。
『BORDER 贖罪』では被害者の役
中村ゆりかは殺人事件の被害者、須藤真実の役でつまりは死者。死者と交信できる能力を持つ主人公・石川安吾(小栗旬)には見える存在。予告編や宣伝用のスチル写真を見る限り、陰のある雰囲気が漂っているので(殺された役だから当然だが)、『家族狩り』で感じた魅力が出てきそうなのだ。
『ぼくは麻里のなか』では主人公の同級生で一癖ありそうな役
一方、『ぼくは麻里のなか』は10月16日(月)からスタートするフジテレビの深夜ドラマ。既にFODでは先行配信中だ。主演の池田エライザはもちろん魅力的。中村ゆりかは彼女の同級生となる柿口依を演じ、これまた一癖ありそうで演技力が問われる役なのだ。
そろそろ本格始動となるのだろうか
このように、またもや王道ではないものの、自身の魅力を引き出すような役を演じる中村ゆりか。そろそろ進むべき方向性を定めて、本格始動となるのだろうか。とりあえずは両作で、久しぶりに彼女の輝いている姿を見てみたいものだ。
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