『ごめん、愛してる』の放送前、吉岡里帆(よしおかりほ)にはとても期待していた(『ごめん、愛してる』でヒロインの三田凛華役、吉岡里帆が演技派として突き抜けるか)。しかし、何かが足らない。うっすらと感じてはいたが、6話を見て確信した。フェロモンが足りなかったのだ。
サトルと律、家族と男
それも設定上、仕方がない。これまでは好きな対象が幼なじみのサトル(坂口健太郎)だったからだ。表面的には男に成長しているが、そもそも家族に近い存在。一方の律(長瀬智也)は、まったくの赤の他人。異国の地(韓国)で助けられたという強烈な思い出もある。女性は(男性も?)恋をすると一気に雰囲気は変わるが、6話の凛華はまさにそんな感じだった。
妄想が掻き立てられたバス停のシーン
海辺で無邪気に遊び、バス停のベンチで寄り添う二人。律の左手は凛華の胸の前。思わず、妄想が掻き立てられた。そして、父親(中村梅雀)に律のことが好きだと告げる。ドラマ内的には初めてとなる男に対するストレートな愛情表現。律を好きだという思いが、凛華を一人の女性として魅力的に映し出していた。
サトルの思いはやんわりと拒絶か
7話の予告編では律とサトルの両者とキスをするようだが、サトルの思いはやんわりと拒絶するのだろう。しかし、悲しいかな、この物語はハッピーエンドにはならない。わかりきったことだが、いまの二人のいい雰囲気は続かない。
もっと魅力的な女性を演じてほしい
終盤に来て、ようやく吉岡里帆のエンジンがかかってきた(というか、スタッフが仕掛けてきた)。感動のラストに向けて、吉岡里帆にはこのいい流れでもっと魅力的な女性を演じてほしい。
この記事を書いている人