日本テレビで放送されていた春クールの木曜ドラマ『恋がヘタでも生きてます』が予想以上によかったため、夏クールの『脳にスマホが埋められた!』にも期待していた。そして迎えた初回、予想以上に面白い。内容以外で見続けたくなった最大の理由は、パタンナーの石野柳子を演じる新川優愛(しんかわゆあ)が魅力的であるためだ。
企画と脚本がいい
彼女の話題に触れる前に内容について少々。
実は放送前、期待はしつつもかなり心配していた。演技力の高さは認めるが、もの凄くひきつけられるわけではない伊藤淳史が主演。さらにスタッフの中心は僕の中で大コケだった『奪い愛、冬』の鈴木おさむが企画を担当。正直、内容的には危ないと思っていた。しかし、いい意味で裏切られた。元々、鈴木おさむはバラエティを主戦として活躍してきた放送作家。こういう、笑いを取り入れたアイデア勝負の題材が得意なのだろう。面白い企画を軸として、脚本家(森ハヤシ)がしっかりと肉付けしている。深夜枠なので視聴率は取れないと思うが、注目すべきドラマであるとは感じた。
『銭の戦争』の愛人役はよかった
新川優愛1stフォトブック「yua friend」 (Tokyo news mook)
さて、ここから新川優愛について触れていこう。最近(しっかりと)見た彼女の出演作は『銭の戦争』『恋仲』(2015年)、『グ・ラ・メ!』(2016年)、『IQ246』(2016年)だ。この中では『銭の戦争』のはすっぱな愛人役が好きで、その後の活躍に期待していた。ところが、話題作に出演しているにも関わらず、まるで突き抜けてこない。チャンスをものにできていなかった。
『脳スマ』ではヒロイン
これまでのことがあったので、『脳にスマホが埋められた!』でも、ただのビジュアル担当かと思って期待感が下がっていた。しかし、あらためてキャストを眺めてみると、ヒロインという位置付け。作品の格は下がっているが、女優のポジションは上がっている。これはチャンスなのではないかと思った。
小悪魔的な役柄が向いているか
本日よる11時59分より、
日テレ・読売テレビ系ドラマ「脳にスマホが埋められた!」いよいよ放送スタート!!パタンナーの石野柳子を演じます!
可愛い衣裳にもご注目ください^ ^#脳にスマホが埋められた #脳スマ #スマホ人間 #日テレ #ytv #新川優愛 pic.twitter.com/EAkT5fVFKa
— 新川優愛 staff (@yua_staff) 2017年7月6日
僕が好きなセクシーな役ではないが、ここではかわいくて魅力的。社長(岸谷吾朗)に復讐をすべく、脳内スマホ人間になった折茂圭太(伊藤淳史)を利用する小悪魔的なキャラクターもいい。このドラマを足掛かりに、新川優愛が再び話題作に出演して、人気女優の仲間入りを果たす可能性はありそうだ。
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