長瀬智也で思い出すのは『白線流し』、『ごめん、愛してる』への期待が高まる

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長瀬智也主演の『ごめん、愛してる』が7月9日(日)の夜9時からスタートする。いま、その宣伝を兼ねて、過去の主演作『タイガー&ドラゴン』(2005年)と『うぬぼれ刑事』(2010年)がTBS FREEで配信されている。期間は7月9日夜8時59分まで。実はこの情報を見て真っ先に思い浮かんだのは、『白線流し』(1996年)だった。

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『白線流し』はフジテレビのドラマ


白線流し DVD-BOX

『ごめん、愛してる』はTBSで、『白線流し』はフジテレビ。放送局が違うので、当然配信されるわけはない。しかし、思い出してしまったものは仕方がない。もう20年も前のこと。かすかな記憶だけで綴っていこうと思う(間違っていたら、ごめんなさい)。

『北の国から』を受け継ぐ作品

フジテレビには『北の国から』(1981年~)という人気シリーズがあった。『白線流し』はその系統を受け継ぐドラマとして登場した。ヒロインは映画『Love Letter』(1995年)で強い印象を残した酒井美紀。長瀬智也は主演ではあったが、役者としてのキャリアは彼女の方が上だったと記憶している。

堂本剛や香取慎吾に続く存在

これより少し前、ジャニーズでは堂本剛や香取慎吾が繊細な演技を披露していて、長瀬智也は彼らに続く存在、スターになっていくのかと漠然と思っていた。ドラマ自体はいい空気感が流れる中で、長瀬智也もとけこんでいたと記憶している。

宮藤官九郎との出会いは大きかった

ところが、その後、長瀬智也は幸か不幸か、脚本家・宮藤官九郎と出会うことになる。代表作は『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)。前述した『タイガー&ドラゴン』もクドカンの作品だ。このコンビが成功したため、いまに至るまで大袈裟なキャラが確立してしまったと思っている。

長瀬智也の繊細な演技が見てみたい

『白線流し』の長瀬智也を知る者としては(おぼろげながら)、ずっと胸の奥につかえたような違和感があった。そこへ、『ごめん、愛してる』で主演の情報。直感的に「これだ」と思った。僕は長瀬智也の繊細な演技が見たかったのだ。

いま、各局の音楽番組で彼を見かけることが多いが、『白線流し』の頃とは比べものにならないくらいに、強烈なフェロモンを漂わせる男に変貌している。40歳手前、38歳になった長瀬智也がどのような芝居を見せてくれるのか(初回の予告編、表情を崩さずにポロっと流す涙は印象的)、本編の放送がとても楽しみだ。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。