高橋一生が10月の月9で主演ではない理由を考えてみた

俳優

2017年夏クールの月9(『コード・ブルー』)が始まってもいないのに、早くも秋クールの概要が発表されている。主演は篠原涼子でタイトルは未定(*1)。そして、メインキャストに高橋一生(たかはしいっせい)が加わっている。これだけ人気が沸騰しているのに、どうして彼が主演ではないのか。その理由を考えてみた。

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高橋一生は政治家の役

ひとまず、いまわかっている作品情報から。

キャスト:篠原涼子、高橋一生、石田ゆり子
脚本:黒沢久子(映画『お父さんと伊藤さん』『きいろいゾウ』『キャタピラー』)
プロデュース:草ヶ谷大輔(『人は見た目が100パーセント』『ラヴソング』『探偵の探偵』)
演出:金井紘(『貴族探偵』『好きな人がいること』『恋仲』『信長協奏曲』『HERO(第2期)』)、石井祐介(『突然ですが、明日結婚します』『営業部長 吉良奈津子』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『探偵の探偵』)

篠原涼子は新米女性市議会議員の佐藤智子を演じる。格は変えてきたが、何かと話題の小池知事をダブらせているのだろう。一方、高橋一生は政治家一家の次男、藤堂誠の役。エリート政治家でありながら、現状の自分に迷っているキャラクターらしい。

役柄の着想は貝原茂平から?


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政治関係といえば、高橋一生がブレイクの兆しを見せた『民王』(2015年)の総理大臣秘書、貝原茂平役が思い出される。そこに『逃げ恥』(2016年)の石田ゆり子が政治部記者役でからんでいく。何か人気者の寄せ集めみたいで安易なキャスティングだ。さらに、いまは結果を出せていないスタッフが集結(脚本家の力量は未知数)。はっきりいって、視聴率的には危ないと思う。

フジテレビの自信のなさの表れか

テーマは別として、せっかく勢いがある高橋一生をキャスティングできたのだから、ここは思い切って主演でいくべきだった。実質的に主演の扱いにするのだろうが、ポジションが曖昧。この辺りは、いまのフジテレビの自信のなさを象徴しているようだ。

月9の主演は断ったか

一方で別の見方もある。最近の月9は主演級の役者が出たくない放送枠として定着している。完全に上昇気流にのった高橋一生だったら作品は選べたはずだ。ただ、これまでの関係や事務所の力のなさで断れなかったことも想像される。もしかしたら主演は打診されたけれど、ダメージを負いたくないから準主役で落ち着いたのか。勢いが落ちた中での主演作は避けたいところだから、月9の次回作が勝負だね…。

 

*1(2017年7月24日更新):タイトルは『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』に決定。キャストは古田新太、前田敦子、千葉雄大、余貴美子、田中圭が発表された。もうひとつ、ピリッとしないね…。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。