『ごめん、愛してる』でヒロインの三田凛華役、吉岡里帆が演技派として突き抜けるか

女優

来週『小さな巨人』が最終回を迎える。そこで気になるのは2017年夏クールの日曜劇場だ。タイトルは『ごめん、愛してる』で主演は長瀬智也。共演は旬の俳優、坂口健太郎。そして、もっとも注目したいのは、いよいよ連ドラのヒロインにのぼりつめた吉岡里帆(よしおかりほ)だ。

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原作は韓国のドラマ

まずは作品の紹介から。

キャスト:長瀬智也、吉岡里帆、坂口健太郎、大西礼芳、大智、山路和弘、草村礼子、六角精児、池脇千鶴、中村梅雀、大竹しのぶ、イ・スヒョク
原作:韓国KBSドラマ『ごめん、愛してる』(脚本:イ・ギョンヒ)
脚本:浅野妙子(『女の勲章』『月の恋人 ~Moon Lovers~』『ラスト・フレンズ』)
音楽:吉俣良(『恋がヘタでも生きてます』、映画『四月は君の嘘』)
演出:石井康晴(『逃げるは恥だが役に立つ』『表参道高校合唱部!』『ウロボロス』)、水田成英(『ファースト・クラス』『医龍』シリーズ、『救命病棟24時』シリーズ)、植田尚(『サムライせんせい』『ホテルコンシェルジュ』)
編成:磯山晶(『重版出来!』『ごめんね青春!』『空飛ぶ広報室』『うぬぼれ刑事』『池袋ウエストゲートパーク』)、辻有一(映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』)
プロデューサー:清水真由美(『同窓会 ~ラブ・アゲイン症候群』)


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原作の韓国ドラマが人気だったようだ。大抵はオリジナルの方がいいとされるので、ファンは比較して文句をつけるだろう。僕は見ていないので素直に日本版を楽しもうと思っている。

凛華は主人公・律とサトルに関わる女性

主人公は幼い頃に母親である日向麗子(大竹しのぶ)に捨てられた岡崎律(長瀬智也)。いまは裏社会を生きる人間だ。命に関わる怪我を負っているので、ラストは亡くなってしまうのだろう。その母親のいまの息子が坂口健太郎が演じるサトル。吉岡里帆は二人に関わる三田凛華というヒロインを演じる。

『家族ノカタチ』レベルの感動作になるか

予告編を見る限り、いかにも内容は暗そうで視聴率的に危なそうな雰囲気が漂っている。日曜劇場といえば、そのクールの最高視聴率が期待される放送枠。ここで参考のために、昨年からの作品と平均視聴率を挙げてみた。

『家族ノカタチ』(2016年冬)→9.0%
『99.9』(2016年春)→17.2%
『仰げば尊し』(2016年夏)→10.6%
『IQ246』(2016年秋)→10.7%
『A LIFE』(2017年冬)→14.6%
『小さな巨人』(2017年春)→13%台(放送中)

ほぼ二桁、平均すると12%台になる。目立つのはジャニーズ系の主演作だ。この中で『ごめん、愛してる』に雰囲気が近いのは『家族ノカタチ』。実はこの中では抜けて好きだったドラマ。これも「死」は避けて通れないテーマだった。ただ、死をドラマチックに描くのではなく、ゆったりとした人生の流れの中に空気のようにとけこませて描いていて、非常に優れた作品に仕上がっていた(『家族ノカタチ』は低視聴率で終わろうとも、香取慎吾の代表作になる)。

力を発揮できる最高の舞台が整った

演技派を目指すべきと思われる吉岡里帆にとって、最高に力を発揮できる舞台が整ったといえる。期待した『カルテット』はヒロインではなかったので仕方はなかったが、僕の中では不発だった。ここで一気に突き抜けるチャンスが到来している(少しでいいのでフェロモンを漂わせるキャラクターだとうれしい)。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。