いま注目の女優、片山萌美が5月21日放送のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出演することを知り、本編をリアルタイムで見ていたが(『ハロー張りネズミ』でスナックのバイト役、片山萌美には大物感が漂う)、少し顔が映っただけのつまらない端役だった。ファンでなければ認識できなかっただろう。それよりもこの回は重要なキャストが登場していた。それは三浦春馬扮する井伊直親の隠し子とされる高瀬(結局、高瀬姫?)を演じる若き女優、高橋ひかる(たかはしひかる。「高」は正式には環境依存文字の「髙」)だ。
美少女コンテストのグランプリ受賞者
芸能界入りのきっかけは、2014年に行われた第14回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを獲得したことだ。ということで、所属事務所はあのオスカープロモーションで、まだ15歳の女優。既にエリートコースを歩んでいるので、ある程度の活躍は約束されたようなものである。
キャリアがない中で堂々とした演技を見せる
ルックス的には事務所は違うが、若き日の蓮佛美沙子を彷彿させる。普通に表現すれば「かわいい」「美少女」となるが、そういう表面的な魅力だけの女優ならばこれからいくらでも出てくる。それ以上にほとんどキャリアがない15歳の少女でありながら、まったく緊張感を見せずに(顔がこわばっていない)、堂々と役柄を演じていたことに驚かされた。まさに大器の片鱗を見せていたのだ。
一気に時代の空気が変わったような感じ
いまオスカープロモーションで活躍している若手女優の代表格といえば武井咲(23)と剛力彩芽(24)。二人とも好きな女優だが(『女囚セブン』の剛力彩芽がクール、八代みなせは入れ墨女で初回だけの出演か)、世間的にはゴリ押しだとかいわれてアンチが一定数存在している。いまの時点で、先輩の米倉涼子(41)や上戸彩(31)のような人気女優にのぼりつめていくことは難しいと感じる。このように、ここ数年同事務所がプッシュしてきた女優が底を見せている中で、10代の若手が大河ドラマで華々しくデビュー(ドラマで)。新たなスターの登場で、一気に時代の空気が変わったような感じがする。
当面の目標は米倉涼子
せっかくの素材だ。二人みたいに休む間もなく出演させることはやめてほしい(露出過多は視聴者が飽きてしまう)。本人の成長にあわせてじっくりと作品を選んで、米倉涼子みたいなスケール感のある女優に育っていってほしいものだ。
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