天海祐希が主演を務める『緊急取調室』の視聴率が好調だ。初回が17.9%で、2話は大幅に下がったものの14.2%。このままいけば、2017年春クールのドラマのトップになりそうだ。ここで好調の要因を探ってみた。
昨年、天海祐希の主演ドラマは惨敗
昨年、内容的には大好きだったが、天海祐希の主演ドラマは視聴率で惨敗した。
『Chef~三ツ星の給食』(2016年)→平均7.1%
あらためて主演作を振り返ってみると、ピークは『BOSS』(2009年)の平均17.1%になる。その後、二桁をキープする作品はあったものの、ジリジリと主演作の視聴率は下降していた。
そのような中、『緊急取調室』のシーズン1は2014年に放送された。視聴率は平均12.9%だったので、一応成功したといえる。しかし、シーズン2となる今回は、特に鮮度の高いキャストもいないし、前作を上回ることはないと思っていた。
初回の前番組はフィギュアスケート
#世界フィギュアスケート #国別対抗戦2017 の放送のあと!
いよいよ、#緊急取調室 放送です!熱戦のフィギュアを見て、引き続き #キントリ を見てね❣️#天海祐希 pic.twitter.com/FowTocS18C
— 緊急取調室 (@kintori_tvasahi) April 20, 2017
ところが、予想はいい方向にはずれた。さすがはテレビ朝日の木10ドラマだ。前クールの『就活家族』は平均9.7%で沈んだが、その前は『ドクターX』のシーズン4が放送されて平均21.5%を記録。元々、固定ファンがいる放送枠なのだ。あらためて『緊急取調室』のシーズン1を調べてみると、3話が16.1%を記録していたので、潜在的に数字を持っていたドラマといえる。さらに、『緊急取調室』のシーズン2の初回が放送された前番組は『フィギュアスケート国別対抗戦2017』。人気が高いフィギュアスケートの視聴者層をそのままスライドさせることに成功した。
キャストの鮮度は低いが、抜群の安定感
まあ、初回の戦略はうまくいったにせよ、内容が悪ければ視聴者は離れていく。しかし、そもそもテレビ朝日は刑事ドラマに滅法強い放送局。実際、『緊急取調室』はキャストの鮮度は低いが、見ていてグングン引き込まれる。そこにかつての連ドラの女王がスッとおさまっている。若造や小娘の出るドラマとは安定感が違うわけだ。実績があるベテランがいい仕事をすれば、きちんと結果は出るということ。この自然な流れはいいことだ。これからも質の高い内容に期待したい。
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