『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』が13.9%の視聴率で好スタートを切った。フジテレビの火9ドラマは初回の数字を維持する傾向があるので、平均でも2桁をキープするかもしれない。話題の中心は小栗旬や西島秀俊だろうが、その他のキャストでは捜査員の一人、大山玲を演じる新木優子(あらきゆうこ)に注目している。
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実力派の中に経験不足の紅一点状態
『BORDER』(2014年)の小栗旬に『MOZU』(2014年)の西島秀俊。原案・脚本は『SP』(2007年)や『BORDER』(2014年)を手掛けた金城一紀。まさにゴリゴリの刑事ドラマである。そこに田中哲司や野間口徹などの実力派が加わる。特捜班を演じるキャストの中では新木優子だけが決定的にキャリア不足。しかし、最終的にはチームの一員として溶け込んで、一皮むけるのではないかと期待している。
『家売るオンナ』では経験の浅さが露呈
新木優子のファンにとってはいまさらだろうが、簡単なプロフィールを紹介しておこう。スターダストプロモーション芸能3部に所属する23歳の女優、というかまだモデルとしてのキャリアも継続中のタレントだ。男の僕にとっては、ファッションアイコンとしての彼女よりもやっぱり女優の方が気になる。昨年、大手事務所の女優だけあって、大きなチャンスが訪れた。日本テレビが誇る水10の『家売るオンナ』に出演したのだ。
主演は事務所の先輩である北川景子で、新木優子の役柄はやる気のないOL。一応、ドラマは成功したが、新木優子はせっかくのチャンスをものにできていなかった。何というか、演技にキレがない。もろに経験の浅さが露呈していたのだ。だから、テイストが異なる今回の『CRISIS』はいい経験になるのではないかと思っている。
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振り切った演技が見てみたい
役柄上はクールな元ハッカー。具体的にいい経験になりそうなのはアクションだ。そして、緊張感のあるストーリー展開も(コミカルな部分も取り入れているようだが)、刺激を受けていい。さらに、まわりが芸達者な役者ばかりなので、見ているだけでもいい影響を受けるだろう。その中でも、小栗旬はスケベ心もあるだろうが、共演の女優をかわいがるので(のせるのがうまい)、女優としての輝きが増してくると思う。ここではモデルとしての顔は封印。甘さが抜けた、振り切った演技が見てみたい(*1)。
カワイイから貼りつけてみた。それだけ。
*1(2017年5月24日更新):7話は大山がかつての同志と対決するストーリーで、新木優子がもっとも魅力的に映っていた回だった。最大の見せ場は取調室での犯人との心理戦。クールさを保っている中で、微妙に揺れ動く感情をうまく表現していた。さらに、笑顔がないのはいつものキャラクターだが、妙に艶めかしい表情を見せていたしね(照明効果?)。アクションのキレもまあまあ。女優として、ようやく一皮むけたかな…。
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