『A LIFE~愛しき人~』の9話で、無名の女優がクローズアップされていたのでとても印象に残った。沖田先生(木村拓哉)が担当する手術で、柴田さん(木村文乃)の代理を務めることになる三条さん役を演じた咲坂実杏(さきさかみあ)だ。
当初は永野芽郁の出演を予想
咲坂実杏について触れる前に、少し説明しておきたいことがある。
『A LIFE』の制作発表前、SMAPの解散を受けて木村拓哉に対するイメージは悪かった。主演ドラマは失敗するのではないかという雰囲気が漂っていた。当然のごとく、キャスト選びは難航しているようだった。そのような中、主要キャストが発表され、ヒロインは竹内結子に決まった。当時、次のように思った。
リスクが高いドラマに出るからには何か見返りがあるはず。竹内結子自身はダメージを受けるかもしれないが、既に揺るぎないポジションにいるので大きくは崩れない。そこで辿りついた結論が、同じ事務所にいる若手をねじこんでくる契約を交わしたのではないかと。竹内結子はスターダストプロモーションの芸能1部に所属する女優だ。そこで絞り込んだ候補が次の3人だった。
森川葵、永野芽郁、葵わかな。
森川葵は大好きな女優。演技者としての潜在能力は相当高い。ただ、既にある程度のポジションにいたのでバーター出演するには格上すぎると思った。葵わかなは無難なポジションにいるが、もう一つ何かが足りない。結果的に彼女は10月からスタートするNHKの朝ドラ『わろてんか』のヒロインに選ばれたので、今年はそういう戦略で進んでいたのだろう。最終的に永野芽郁が『A LIFE』に出演すると予想した。そして、記事をアップしようと考えていた。ところが、『A LIFE』に対する世間の反応が悪いように感じ、盛り上がらなさそうなドラマの記事を書くのは自分自身も気乗りしないので、いつの間にか忘れていた。
旬の女優ランキング2015~2016、2位は森川葵
旬の女優ランキング2016~2017、5位は永野芽郁
咲坂実杏は竹内結子と同じ事務所
さて、前置きが長くなったが、ここからが本題。そのねじこまれた人物こそが咲坂実杏だったと思うのだ。スターダストプロモーションの芸能1部に所属する女優。前述した当時、彼女の存在も調べていた。しかし、ピンとくるものがなかったので、すぐに候補からはずしていた。
第1回女優オーディションの合格者
いま、あらためて彼女のプロフィールを調べてみると、事務所の期待の高さが伝わってくる。咲坂実杏は第1回女優オーディションの合格者(もう一人は角村響)。既に超一流の女優を輩出している事務所でありながら、初めから女優として売り出す人物を発掘しようとしたわけだ(例えば北川景子はモデル出身)。しかも公式サイトのオーディションページには、映画デビューのチャンスが与えられるとある。テレビやモデル出身ではなく、言葉は古いが銀幕のスターを発掘しようとしていたのかもしれない。
『スカッとジャパン』にも出演
そして最終的に咲坂実杏がデビューした作品は、映画ではなくドラマになった。ここに至るまでの間では、2月13日(月)に放送された『痛快TV スカッとジャパン』にも出演している。たまたま番組を見たが、印象には残っている。バレンタインデーに関連して、嫌な同級生の役を演じていた。『A LIFE』では一転して気弱な役。同一人物であることは気が付かなかったので、結果的に浅いキャリアながらもうまく演じわけていたといえる。
現在19歳、経験を積んでスターの仲間入り
実は『A LIFE』の9話で咲坂実杏がアップで映った時、竹内結子に雰囲気が似ていると思っていた。だから、調べてみて驚いた。スターダストプロモーションに限らず、芸能事務所は似たような傾向のタレントを選ぶということだろう。既にある程度の将来は約束されたようなものだが、いまの咲坂実杏には決定的に華やかさが足りない。とはいっても、まだ19歳。これからいろいろな経験を積んで、最終的には竹内結子クラスのスターを目指していくはず。今後の動向に注目していきたい(*1)。
*1(2017年4月4日更新):昨日、咲坂実杏がフジテレビのバラエティ番組『新しい波24』にゲスト出演したようだ。同じ日には『痛快TV スカッとジャパン』にも出ていた。メディアへの露出を増やして、知名度をアップさせようとしているね。
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