『突然ですが、明日結婚します』の視聴率が微妙に変動している。初回は月9最低の8.5%でスタートし、2話はガクンと落ちて6.9%。ところが、3話は7.6%に上昇した。これらの動きは何を意味するのか。いろいろと突っ込みどころは満載だが、鑑賞に耐え得る仕上がりになっているということなのだ。
山村隆太は棒読みだが、気にならなくなってきた
まず初めに気になる部分について。一番突っ込みたくなるのは名波竜(ナナリュー)を演じる山村隆太だ。ミュージシャンなので仕方がないが、セリフが棒読み。微妙な感情表現ができていない。しかし、いわゆる頑張り過ぎる「イタイ演技」ではないので、慣れてくると不思議なもので、気になる部分が少なくなってくるのだ。
西内まりやの幸せなオーラは想定外
一方、主人公の高梨あすかを演じる西内まりやについて。演技力はだいたい想像していた通りで、少しいいくらいだ(西内まりやが月9『突然ですが、明日結婚します』で主演、最低評価が最高に変わる!?)。いい意味で想定外だったのが、恋をしている時に漂う幸せなオーラ。なかなかいい感じなのだ。
並木道子の演出でオヤジも胸キュン
彼女のアップや仕草を見ていると、胸がキュンとする(オヤジだが)。さすがは主演に起用される女優、カワイイし魅力的だ。ただ、こういう部分が感じられるのは、やっぱり並木道子の演出による部分が大きい。
山村隆太のレベルアップが鍵
フジテレビの『めざましテレビ』で放送されていたメイキングを見たけれど、山村隆太のたった一言のセリフに対して並木道子が何度もダメ出ししていた。その指示が素早くて的確。そういう彼女の鋭い感性が、名波とあすかの間に漂う幸せな空気感を作り出し、駄作に終わらせていないのだ。西内まりやは最低レベルの演技はできているので、あとは山村隆太のレベルアップ次第。このドラマ、最終的にはいい線までいくんじゃないかな…。
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