『カルテット』の高橋一生、めんどくさい家森諭高役で魅力が全開

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視聴率のことはさておき、今クールもなかなか秀作が揃っている。その中でも一番のお気に入りは『カルテット』だ。あらゆる点でクオリティが高く、センスのよさを感じる。キャストで挙げれば、家森諭高を演じる高橋一生(たかはしいっせい)の急上昇感は注目だ。

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次の連ドラで高橋一生の主演は確定か

あらためて紹介するが、『カルテット』の主要キャストは松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生の4人だ。この中で高橋一生だけが主演クラスではない。そんな中で始まった初回、誰かに重きを置くというわけではなく、それぞれに見せ場が用意されていた。しかも、きっちりと存在感を保った状態で。以前、このサイトでも触れたが(『わた恋』を見て予想、高橋一生は2017年春クールの連ドラで主演か)、これで高橋一生が次の連ドラで主演を務める可能性はさらに高まった。

与えられた空間で伸び伸びと演じてまわりを挑発

表面的には4人の仲のよさが報道されているようだが、現場での緊張感は半端じゃないと思う。それはいい意味で、役者としてのプライドのぶつかり合いが感じられるからだ。ちょっとでも気を抜けば、力差が露呈してしまう状態。高橋一生はもっとも格下なので立場上は気楽だと思う。与えられた空間で家森諭高を伸び伸びと演じて、まわりを挑発しているかのようだ。

高橋一生は楽しんで演じているか

細かくて、めんどくさくて、道を聞いてきた女子大生にキスをしてしまう(それも口に)、かなり変わったモテ男。しかもエロいよね。こんな役を演じることは、演技派の彼にとっては楽しいことだと思う。

家森諭高も犯罪者?

今後の展開で気になるのは家森諭高に隠された秘密だ。彼のついている嘘は何なのか。どうして半田温志(Mummy-D)に追われているのか。ヒントは公式サイトに掲載されている佐野亜裕美プロデューサーのコメントにあるような気がする。

「人生には三つの坂がある。上り坂、下り坂、そして“まさか”。これが、このドラマの重要なモチーフです」。

さらに映画『テルマ&ルイーズ』(1991年)にヒントを得た話ということを加味すれば、ふとしたことがきっかけで犯罪者になってしまったということが予想される。巻真紀(松たか子)の“まさか”は初回で描かれた。やっぱり家森諭高も犯罪者なのか。それとも4人は犯罪者と見せかけて、何でもなかったと平和に終わらせるのか。妄想はつきないが、いずれにしても『カルテット』で高橋一生の魅力がフル全開することは間違いない。

エンディングにはやられた

最後に一言。一週間限定配信ということなので、いずれは再生できなくなると思うけれどエンディングの動画を貼っておこう(2017年2月2日更新:終了したので動画のリンクは削除)。これにはやられたよね…。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。