草なぎ剛が主演を務めるフジテレビの連続ドラマ『嘘の戦争』が2017年1月からスタートする。彼の出演する作品は大抵好きなので、今回はどのような結果を残すのか予想してみた。
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『銭の戦争』のスタッフが再結集
まずは作品のデータを少々。
キャスト:草なぎ剛、藤木直人、水原希子、菊池風磨(Sexy Zone)、マギー、姜暢雄、野村麻純、大杉漣、山本美月、安田顕、市村正親
脚本:後藤法子(『家族ノカタチ』『銭の戦争』『チーム・バチスタ』シリーズ)
音楽:林ゆうき(『あさが来た』『家族狩り』『リーガルハイ』)、橘麻美(『キャリア~掟破りの警察署長~』『ディア・シスター』『家族狩り』)
演出・プロデューサー:三宅喜重(『僕のヤバイ妻』『サイレーン』『銭の戦争』『ブラック・プレジデント』)
演出:宝来忠昭(『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 』)
プロデューサー:河西秀幸(『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 』『サイレーン』『銭の戦争』)
内容は家族を殺して無理心中をしたとされる父の真相を暴くべく、奮闘する復讐劇。今回、草なぎ剛が演じるのは詐欺師の役だ。自らの知能を駆使して活躍するキャラクターは『銭の戦争』(2015年)や『スペシャリスト』(2016年)の主人公に似ている。『銭の戦争』のスタッフが再結集しているので、その辺りはあえて踏襲しているといったところか。
視聴率的には厳しいか
ところで、初めに不安点を挙げておくが、視聴率的には厳しい展開が予想される(*1)。その理由の一つは火曜夜9時という放送枠がダメ。昨年は『ゴーストライター』が平均8.7%。いま放送中の『レディ・ダ・ヴィンチの診断』は平均8%台をウロウロ。ちなみに『銭の戦争』は平均13.4%だったが、これは火曜夜10時の放送枠。そもそも、見られていない放送枠なので不利な状況が予想されるというわけだ。
脚本家は傑作『家族ノカタチ』の後藤法子
ただ、内容的にはかなり期待している。スタッフの一番上にクレジットされている後藤法子は、『銭の戦争』の後に『家族ノカタチ』(2016年)という傑作ドラマをオリジナルで書き上げた脚本家だからだ。さらに、視聴率は奮わなかったが、プロデューサーの河西秀幸と演出家の宝来忠昭は、佳作『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 』を残してきた人物という点も強調材料(三宅喜重は大好きな演出家だったが、最近はちょっとはずしている)。
2017年も草なぎ剛は安泰か
そこにどんな役をやってもスッと入り込む草なぎ剛が加わる。刑事ドラマ風でありながら、感動させる内容に仕上げてくるのではないかと思うのだ。SMAPが解散しても関係なし。草なぎ剛は2017年もスタートダッシュを決めそうだ。
*1(2017年1月11日更新):初回の視聴率は11.8%だった。この放送枠にしては健闘していると思う。ただ、残念だったのが内容面。深みが足らないんだよね。具体的には演出(初回は三宅喜重?)。この点については第2話を見てからまとめて感想を書こうと思っている。
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