松嶋菜々子主演の『営業部長 吉良奈津子』が始まった。初回の視聴率は10.2%。早速、ネット上では彼女が叩かれていた。先日、このサイトでも触れたけれど(松嶋菜々子の破壊力は強烈だが、『営業部長 吉良奈津子』は『家売るオンナ』を抜けない!?)、そもそも弱い放送枠なんだから数字がとれたら奇跡。そんなことよりも僕は内容に魅力を感じた。
初回は営業部長の初仕事として、クリエイティディレクター時代に面識があった回転寿司チェーンの社長(でんでん)とのエピソードがメイン。詳細は省くけれど、胸が熱くなる描写があった。そんなに激しくはない。見た後は忘れてしまうくらいに短い時間。でも、心地いい余韻に浸ることができた。初回として、このさじ加減が絶妙だった。このドラマ、最終的にはけっこう感動するんじゃないだろうか。
そして、結果的に数字はとれなかったけれど、松嶋菜々子には余裕が漂っていた。
「私がドラマを成功に導きます」
といったような雰囲気というか。あれが数々の実績を残してきた女王の自信のあらわれなんだろうか(スタッフの自信も加味されていると思う)。
松田龍平とのやりとりもよかったし(彼が脇役なんて贅沢)、第2話も楽しみ。初回でダメ出しはまだ早い。松嶋菜々子の底力はあんなもんじゃない。内容が充実すれば口コミが広がって視聴率がアップするかもしれない。このドラマ、このまま視聴率降下で終わるとは思えないんだよね…。
この記事を書いている人