黒島結菜の連ドラ初主演作『時をかける少女』は失敗か、でも女優業は前途洋洋

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いまもっとも注目している女優、黒島結菜(くろしまゆいな)の連続ドラマ初主演作が決まった。タイトルは『時をかける少女』。日本テレビの土曜夜9時の放送枠で7月からスタートする。

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『時をかける少女』の原点は原田知世の主演映画

いま発表されている情報は少ないが、キャストとスタッフは次の通り。

キャスト:黒島結菜、菊池風磨(Sexy Zone)
原作:筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫)
脚本:渡部亮平(『永久就職試験』『セーラーゾンビ』)
音楽:池瀬広(映画『らせん』)
演出:岩本仁志(『斉藤さん』シリーズ、『クレオパトラな女たち』『左目探偵EYE』『たったひとつの恋』『野ブタ。をプロデュース』『女王の教室』)
チーフプロデューサー:松岡至(『世界一難しい恋』『臨床犯罪学者 火村英生の推理』『掟上今日子の備忘録』)
プロデューサー:松本京子(『掟上今日子の備忘録』)、難波利昭(『学校のカイダン』『明日、ママがいない』『斉藤さん2』)

原作は筒井康隆の青春SF小説『時をかける少女』。何度も映像化されているので、それぞれの時代の作品にファンはいるだろう。ちなみに黒島結菜は2006年に公開されたアニメ映画(監督:細田守)について意見を述べていたようだが、何といっても原点は原田知世が主演を務め大林宣彦が監督した、1983年公開の初映画化作品だ。

黒島結菜版の制作陣は一流とはいえない

さて、話を黒島結菜版の連ドラに戻そう。あらためてスタッフの名前を眺めてみると、それほど力が入っていない印象を受ける。それもそのはず、日テレ土曜夜9時は一桁台の視聴率が定着している放送枠なのだ。だから、初めから数字は期待できない。しかし、ここで黒島結菜が主演を務めることはとても意味がある。

昨年、同枠で放送されたドラマは広瀬すずの主演作

昨年は同放送枠で広瀬すずが連ドラの初主演を務めた(広瀬すずが『学校のカイダン』で主演、強運をいかして突き抜けるか)。平均視聴率は9.3%で終わったのでまあ並み程度。その後、彼女は是枝裕和監督の映画『海街diary』に出演(後に日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞)。今年の冬クールはやはり同放送枠で『怪盗 山猫』に出演。平均視聴率は10.9%と二桁をクリアし、内容面の充実にも貢献した(『怪盗 山猫』の広瀬すず、感情表現が絶品)。さらに日本テレビが企画に関わった映画『ちはやふる 上の区』と『ちはやふる 下の句』で主演。前者は興収10億円を超えると予想されているので、それなりの結果は残せそうだ。

日本テレビは黒島結菜という金の卵を抱え込んでおきたいのか

つまり、何がいいたいのか。日本テレビは将来的に収入に貢献するであろう黒島結菜という金の卵を抱え込んでおきたいのである。『時をかける少女』が成功しようがしまいがかまわない。広瀬すずクラスのスターをいまから確保しておきたいのだ。というか、黒島結菜は広瀬すずを越えるスターになると思っている。以前にも触れたが、イメージは若き日の竹内結子。一時代を築いたかつての女王を彷彿させる(『ごめんね青春!』で生徒会長役、黒島結菜は2016年の朝ドラ主演候補)。

低視聴率であっても黒島結菜の将来は安泰

低視聴率が予想される『時をかける少女』の結果だけで、黒島結菜の将来を判断するのは時期尚早。数字のことはともかく、『時をかける少女』の黒島結菜はピッカピカに輝いていると思うよ。


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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。