『好きな人がいること』の山﨑賢人、映画の実績で月9の救世主となるか!?

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低迷が続く月9に対し、福山雅治の『ラヴソング』は起死回生の一発だったが既に沈没状態。そのような中、フジテレビにしては異例ともいえる早さで次回作(夏クール)が発表された。タイトルは『好きな人がいること』。主演は桐谷美玲だが、実質的に視聴率を牽引していくことになるのは山﨑賢人(やまざきけんと)だと感じる。

旬の俳優ランキング2015~2016、2位は山﨑賢人

パティシエとイケメン三兄弟のラブストーリー

彼の話題に入る前に、現時点で公表されている作品のプロフィールを紹介しておこう。

キャスト:桐谷美玲、山﨑賢人、三浦翔平、野村周平
脚本:桑村さや香(『恋仲』、映画『ストロボ・エッジ』)
音楽:世武裕子(『恋仲』、映画『ストロボ・エッジ』)
プロデュース:藤野良太(『恋仲』『水球ヤンキース』『海の上の診療所』)
演出:金井紘(『ナオミとカナコ』『恋仲』『信長協奏曲』『HERO(2014年版)』『ガリレオ(2013年版)』)、田中亮(『大人女子』『医師たちの恋愛事情』『ディアシスター』『医龍4』『ラスト・シンデレラ』)、森脇智延(『探偵の探偵』『問題のあるレストラン』『HERO(2014年版)』『医龍4』)

これは桐谷美玲演じるパティシエがイケメン三兄弟(三浦翔平、山﨑賢人、野村周平)と出会って恋愛模様を繰り広げるというラブストーリーだ。スタッフは平均10.7%の視聴率で終わった『恋仲』を手掛けた人物が中心。『恋仲』はネット配信の評判が上々だったようなので、何かしらの手応えをつかんだ上での再結集だと思う。実際、『好きな人がいること』の制作発表はネット上で配信され、スタートからSNSでの反応を想定して積極的に仕掛けているようだ。

山﨑賢人が出演した映画は大ヒット


orange-オレンジ-

元々『恋仲』は興業収入23億円を突破した映画『ストロボ・エッジ』の主演・福士蒼汰と脚本・桑村さや香のコンビで期待された作品だった。このような背景を『好きな人がいること』も踏襲している印象はある。その今回の対象が山﨑賢人。彼が昨年出演した映画の興業収入は次の通りだ。

『ヒロイン失格』(主演:桐谷美玲)→24億円
『orange』(主演:土屋太鳳)→32億円(3月時点)

昨年はサポートにまわっていた山﨑賢人だったが、今年は主演の立場となって次回作が控えている。まずは5月28日公開、二階堂ふみとのW主演となる『オオカミ少女と黒王子』。9月10日からは広瀬すずとW主演を務める『四月は君の嘘』が公開される。

最新映画と連動、相乗効果に期待

このように昨年は映画界で観客動員に貢献した山﨑賢人。さらに今年は『好きな人がいること』の放送前・放送中にも主演映画のプロモーションに関連した高まりが想定される。『恋仲』の福士蒼汰には、ここまで緻密に連動した流れはなかった。今度の山﨑賢人の起用については、様々な相乗効果に期待するフジテレビの思惑が見えてくる。『好きな人がいること』は少なくとも『恋仲』を超える数字は取れるのではないだろうか(それでも平均12%か?、*1)。

*1(2016年9月22日更新):『好きな人がいること』の平均視聴率は8.9%だった。昨年の同クールに放送された『恋仲』は10.7%だったので予想以上に悪い数字。キャストがどうのこうのというより、月9の時間帯は本当にリアルタイムで見る人が減っているんだね…。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。