福山雅治主演で話題の『ラヴソング』に菅田将暉(すだまさき)が出演することが決まった。ちょっと思うことがあるので触れてみる。
この報道を目にした時、いよいよ菅田将暉が初の月9ドラマ出演かと思ったが、5年前の2011年に放送された『大切なことはすべて君が教えてくれた』に出ていた。これは戸田恵梨香、三浦春馬のW主演。当時は武井咲が初めて月9に出演するとあって話題になった作品だ。リアルタイムで見ていたし、菅田将暉の存在も把握していた。しかし、まったく彼の出演シーンを思い出せない。まだ僕の中で、菅田将暉はそんな存在だったのだろう。
そして、今回『ラヴソング』で演じる役は天野空一。佐野さくら(藤原さくら)とは児童養護施設で育った間柄だ。両親から虐待を受けてきて、表向きには粗暴。しかし、実際は根が優しく純粋な男というキャラクターを演じる。確かに演技派の菅田将暉にはぴったりの役だ。現在、発表されているキャストを見る限り、もっとも演技力が高いのが彼。主演の福山雅治を食ってしまうのではないかという感じがする。
ただ、残念な点や心配もある。僕は『民王』(2015年)で菅田将暉のファンになった。あれはコメディ。ぶっ飛んだ演技が面白くて本当に楽しませてもらった。それもあって、僕は勝手に作った俳優ランキングの1位として、このサイトでも紹介した(旬の俳優ランキング2015~2016、トップは菅田将暉)。しかし、今回は一転して真面目な内容。凄い演技を見せくれるとは思うが、笑わせてもらうことはないだろう。
そして、気掛かりなのが低迷が続くフジテレビの連ドラであること。変に型にはめて彼を抑えつけたら面白みがなくなる。自由奔放にアドリブ歓迎で彼を暴れさせてほしい。月9ドラマの既成概念をぶち壊す、そんな姿を見てみたい。ずばり『ラヴソング』成功の鍵は菅田将暉が握っている。
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