まずは一言。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の視聴率について、触れるのが面倒になってきた。ここでは内容だけ、高橋一生についてだけに焦点を絞って綴っていこう。
高橋一生に対する期待は大きかった
高橋一生は僕が勝手に作ったランキングの第6位に選んだ俳優だ(旬の俳優ランキング2015~2016、6位は高橋一生)。それだけに彼に対する期待は高く、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の出演シーンも特に気にして見ていた。
第4話で高橋一生が演じる佐引穣次の心の闇が判明
ここまで第4話が終了。今日、第5話が放送される。放送開始後、このサイトで高橋一生に触れてこなかったのは、演じているキャラクターである佐引穣次の悩み・心の闇がわからなかったため。第4話を終了してやっと描かれた。ネタバレはしない主義だが、わかりづらくなるのでギリギリの線まで触れることにする。
役柄はチャラチャラした金髪男。仕事に対して責任感がなく、練(高良健吾)をいじめることで何かのうっ憤を晴らしているようだった。第3話まではゲスなキャラクター。このドラマの登場人物はみんな何かを抱えているので、佐引穣次についてもそれを知りたかった。
養育費が払えない惨めな金髪パパ
第4話で子供がいることが判明。宅急便の安いバイトで働くパパには不釣り合いな、お上品な私立の小学校に入学することが決まっている。当然、お金がいる。しかし、お金の面で元妻(離婚している様子)には期待されていないし、実際払うことができない。このバイトで生計を担う金髪パパのキャラクターが、あまりにリアルで切なくなった。
頑張っても結果が出ない虚しさ
男には愛する者は自分が養っていくというプライドがある。しかし、非正規社員の方が多い時代、一度落ちてしまったら這い上がるのは困難だ。年齢で切れば、もう35歳以上はダメなんじゃないだろうか。金の切れ目が縁の切れ目。妻がいれば、離れていく。しかし、どのような状況になっても、子供にとってパパは世界でたった一人。だからこそ、パパは頑張りたいのだが結果は出ない。虚しさが募る。
演技派・高橋一生の底力を見てみたい
高橋一生にとって、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の金髪パパはまさに演じがいがあるキャラクターだ。物語がいい方向に展開していったら、金髪は黒く染めてしまうような気がする。その一方で、悪い方向に展開していったら、悲劇的な結末も予想される。主要キャストではないので出演シーンが少ないのは仕方がない。限りあるシーンの中で、演技派・高橋一生の底力を見てみたい。
この記事を書いている人