高良健吾が『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で主演、2016年の代表作になるか

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フジテレビの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が2016年1月18日からスタートする。主演は破竹の快進撃を続ける有村架純。彼女だけでも十分に通用すると思うが、強力な相手役が加わっている。もう一人の主演となる高良健吾(こうらけんご)だ。

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彼の話題に触れる前に少し作品について紹介しておこう。

脚本:坂元裕二(『問題のあるレストラン』『Woman』『最高の離婚』『それでも、生きてゆく』『太陽と海の教室』)
プロデュース:村瀬健(『信長協奏曲』『月の恋人~Moon Lovers~』『BOSS』『太陽と海の教室』)
演出:並木道子(『問題のあるレストラン』『最高の離婚』『最後から二番目の恋』『私が恋愛できない理由』『それでも、生きてゆく』)、石井祐介(『探偵の探偵』『私が恋愛できない理由』『月の恋人~Moon Lovers~』『BOSS』)、髙野舞(『昼顔~平日午後3時の恋人たち』)

キーワードは「人生はつらい、でも恋をしてるときは忘れられる」。地方出身の主人公二人、杉原音(有村架純)と曽田練(高良健吾)が東京で出会って恋に落ちる本格的なラブストーリーである。

今年、もっとも当たった連ドラといえばTBSの『下町ロケット』だろう。リアルな設定に役者の本気のぶつかり合い。ドラマファンを夢中にさせた。一方、フジテレビは本当に低迷している。年間別の平均視聴率では2006年に23.2%を記録した『西遊記』のトップを最後に、ずっと他局にその座を明け渡しているのだ。

トレンディドラマで一世を風靡したフジテレビだけに、クールな流行にこだわり続けて何か時代とずれてしまったような感じはある。だからといって、他局の成功を真似していては新鮮味がない。やっぱりフジテレビの本流はラブストーリー。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で臨む方向性はいいと思う。

スタッフ的には脚本の坂元裕二と演出の中心となる並木道子のコンビが強力。何を隠そう『それでも、生きてゆく』(2011年)は僕の中では年間1位の連ドラだった。今年放送された『問題のあるレストラン』もなかなかのもの。出演者的には若いながら実績十分の有村架純に高良健吾を筆頭とする伸び代を考慮したその他のキャスティングも素晴らしい(特に高畑充希と森川葵)。フジテレビの本気の形はこれなんだと思う。


きみはいい子

さて、その注目の高良健吾だが、いまの役者にしては珍しく映画俳優というイメージがある。映画デビューは2006年の『ハリヨの夏』。強烈だったのは『蛇にピアス』(2008年)のアマ役だ。その後も映画に出演し続け、2010年以降の本数は次の通り。

2010年 8本
2011年 3本
2012年 3本
2013年 8本
2014年 2本
2015年 2本

2010年と2013年はワーカホリックなんじゃないかというくらいに出演している。ここ2年は落ち着いているが、2015年は大河ドラマ『花燃ゆ』に出演していたのでスケジュール的に無理だったのだろう(2014年は大河出演の準備期間?)。ということで2016年初頭、やっと民放ゴールデンタイムの連ドラに出演する。

キャリアも相当積んできたので、いきなりの主演でも何ら違和感はない。スクリーンで培ってきた演技がテレビにダウンサイジングされてどう映るのか。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は民放連ドラ初主演にして高良健吾の、そして2016年の代表作になる予感がする。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。