『下町ロケット』で怖い営業部長、谷田歩は遅咲きの主演候補か

俳優

『下町ロケット』に出演しているキャストの中で、知名度は高くないがとても気になる役者がいる。佃製作所の営業第二部部長、唐木田篤役の谷田歩(たにだあゆみ)だ。

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心臓がバクバクする演技

やれ「倒産だ、買収だ」という状況の中、ひときわ殺気立っているのが谷田歩が演じる唐木田営業部長だ。喜怒哀楽の感情が激しいキャラクターの設定らしく、特に怒っているシーンでは「かっ」と目を見開き、見ているこちらの心臓がバクバクするくらいの怖さを醸し出している。

『家族狩り』のDV男を熱演

役者としてのキャリアを調べて納得した。年齢は40歳で、その割にはドラマや映画への出演は少ない。しかし、話題作が目立つ。印象に残っているのはTBSの連続ドラマ『家族狩り』(2014年)。冬島綾女(水野美紀)を執拗に追いかける元夫でヤクザ、DV男の油井善博を演じていたのが彼。どうりで怖さを感じさせる演技がうまいわけである。

知的な雰囲気も漂う

谷田 歩 Tanida Ayumi | J.CLIP(ジェイクリップ)俳優・タレント・ナレーターのマネジメントと舞台制作
有限会社 ジェイ・クリップは、日本の芸能事務所。1989年設立。 俳優・タレントのマネージメントや舞台公演の企画製作・チケット販売、その他に広告代理業務も行っている。 ナレーターのマネジメント・キャスティング部門としてリベルタを擁す。

所属事務所はジェイ・クリップ。特に大物は在籍していないが、確かな演技を披露する渋い役者が揃っている。公式サイトに谷田歩の学歴は掲載されていないが、写真を見ると野性的な雰囲気は残しつつ、知的な雰囲気も漂う。ボイスサンプルを聴くとわかるが、実に声がいい。そして、この事務所では彼だけが主演クラスのオーラを醸し出しているのだ。

既婚者だが、大きく飛躍しそうな予感

中年で既婚、子供もいる。人気俳優として活躍していくには不利な条件は揃っているが、この存在感はどうにも気になる。2015年秋クールで最大の話題作となった『下町ロケット』の出演を経て、さらに大きく飛躍しそうな予感がする。谷田歩は遅咲きの主演候補かもしれない。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。