『デスノート』でニア役、優希美青はホリプロ期待の星?

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『デスノート』でL役の山﨑賢人に負けないくらいの個性を放っているのがニア役の優希美青(ゆうきみお)だ。

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演技よりも将来性が心配

ニアの性別は不明。正確にはメロという人格も持つ二重人格者である。ネットで優希美青を検索してみると「演技が下手」という意見を見かけるが、僕はそうは思わない。むしろ、心配しているのは将来性だ。

エリートコースを歩んでいるようだがひっかかる

彼女はホリプロタレントスカウトキャラバンの優勝者である。デビュー時から脚光を浴び、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)に出演。その後、『マッサン』(2015年)では主人公の養女、エマを演じていた。キャリアだけを見れば順調にスターへの階段をのぼっているように感じる。しかし、いくつかひっかかる点があるのだ。

しばらく優勝者からスターが生まれていない

ホリプロタレントスカウトキャラバンといえば、深田恭子(1996年)や石原さとみ(2002年)を輩出している伝統のオーディションである。しかし、もう10年以上スターを生み出していない。ホリプロのような大手事務所がこのような失敗を続けているのは何かおかしい。審査員の目やその審査基準も含め、何かが狂ってはいないか。だから「優勝者」の看板は、逆に不安感を抱いてしまうのだ。

ニア役で注目されるのはリスクがある

また、ニアという強烈なキャラクターを演じている点も気になる。画面に映った姿は魅力的だが、長い女優人生を考えれば特殊な役。コスプレじゃない普通の役に戻った時、ギャップが大きすぎて印象に残る演技ができるのかが心配なのだ。

主演作は物足りない雰囲気

例えば、ここで主演映画の『でーれーガールズ』(2015年)の予告編を見てみる。優等生的な感じで、だからこそNHK関係者に好かれたのかもしれないが、何か顔付きが物足りないのである。

優希美青が超一線級のスターになるのは難しいか

ホリプロの稼ぎ頭といえば芸能界のトップにも君臨する綾瀬はるかだ。年上の深田恭子では彼女のポジションにのぼりつめられない。いま石原さとみはのってはいるが、綾瀬はるかとたった2歳しか違わない28歳。ホリプロにしてみれば超一線級のスターの登場を望んでいるのに、一向に現れないジレンマがあるのではないか。では、優希美青がそのレベルに到達できるのか。現段階では難しいと感じる。

まだ16歳、しっかりと人生経験を積むことが重要

まあ、とはいってもまだ16歳の少女に大きな期待をかけすぎるのは酷だろう。それでも、ホリプロの看板を背負っていくからには、それなりの活躍は望まれる。学校に通っているのかどうかはわからないが、まずは大学に入って勉強し、恋もして大人の経験を積むべきだ。少し時間はかかるが、そこから滲み出てくるものはきっとある。その時に女優としての最終到達点が見えてくる。いま、ドラマファンは優希美青をどう見ているのだろうか。その辺り、とても興味がある。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。