『エイジハラスメント』の武井咲は痛快、代表作になる予感

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エイジハラスメント DVD-BOX [ 武井咲 ]

テレビ朝日で放送されている武井咲主演の『エイジハラスメント』。初回の視聴率は9.7%で第2話が9.1%。相変わらず彼女は数字が取れない女優だが、内容的には面白いのでこのまま尻すぼみになるには惜しいドラマだ。

ひとまず、作品のデータを少々。

ゼネラルプロデューサー:内山聖子(『ドクターX』シリーズ)
プロデューサー:中川慎子(『ゼロの真実 ~監察医・松本真央~』)、浅井千瑞(『ゼロの真実 ~監察医・松本真央~』)、神通勉(『匿名探偵(第2シリーズ)』)
演出:田村直己(『アイムホーム』『ドクターX』シリーズ)、小松隆志(『匿名探偵(第2シリーズ)』『ブラック・プレジデント』『サキ』『GTO』)、藤田明二

大当たりした『ドクターX』シリーズのスタッフが中心。だから面白いともいえるし、ある程度の成功は約束されていたはずなのだが、いまのところ厳しい結果となっている。次は近年、武井咲が主演を務めた連ドラのデータを少々。

『戦力外捜査官』(2014年)→初回:13.3%、平均:11.2%
『ゼロの真実 ~監察医・松本真央~』(2014年)→初回:13.1%、平均:10.5%
『すべてがFになる』(2014年)→初回:11.8%、平均:8.9%
『エイジハラスメント』(2015年)→初回:9.7%、平均(予想):7.3%

あらためて眺めてみると、それほど悪い数字でもない。ただ、この中で『エイジハラスメント』は初回の視聴率がもっとも悪いので、最終的な平均視聴率も相当厳しいと思う。一応、僕なりに算出した予想結果は7.3%だ。

さて、話を武井咲自身に戻そう。おそらく彼女に対する世間のイメージは、

「大して実力がないのにゴリ押しで主演をやっているだけ」

こんな感じだと思う。でも、僕のイメージは全然違う。事務所は上戸彩や米倉涼子を輩出した天下のオスカープロモーション。これだけで主演女優の道は約束されたようなものだが、彼女は早くから女優としての資質の高さを示していた。

デビュー作は『オトメン(乙男)』(2009年)。この時から彼女は話題にはなっていたが、僕が感じたドラマは『GOLD』(2010年)だ。きちんと自分のフィルターを通してセリフを発し、何といってもあの目力である。「ああ、この子、もう主演できるなあ」と思ったものだ。

ところが、蓋を開けてみたら厳しい結果が待ち受けていた。まあ、いまはただでさえドラマはリアルタイムでは見られていない。録画したり各種デバイスで見たり、楽しみ方も変わっているので昔と単純な比較はできない。それに当たっているドラマの主演はしっかりとキャリアを積んできた30代以上。元々、20代の彼女に高視聴率を望むのは酷な話なのだ。

それよりも『エイジハラスメント』は内容重視で見ていきたい。日常化している各種ハラスメントに対し(少し世間でも過剰になっている感じはあるが)、武井咲扮する総務課の新入社員、吉井英美里がズドーンと怒りを爆発させる。

「テメェ、五寸釘ぶちこむぞ!?」

とつぶやいた後、次々と歯に衣着せぬ言葉を相手にぶちまけていく。このキャラクターを中途半端に演じていたら、スカッとした感じは出やしない。さすがは元ヤンキーと噂されているだけあって、なかなか堂々としたもの。いや、この表現力こそ女優としての実力の高さを証明しているのだ。『エイジハラスメント』は武井咲の代表作になる予感がする。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。