『銭の戦争』でいい味を出していた大島優子が(『銭の戦争』の女優3人+1人がやけに色っぽい)、2015年冬クールに引き続き春クールのドラマにも出演する。しかも今度は主演。タイトルは『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』、TBSの木曜ドラマ劇場枠で4月16日からスタートする。
予告編を見てみたが、新境地を開拓しそうな雰囲気が漂っている。それを確信できるのは、演出陣の中心に堤彦幸が名を連ねていることだ。
古いところでは、堂本剛が主演を務めた傑作『金田一少年の事件簿』(1995年)がある。これに限らず、大胆な演出が特徴の人で、さらにブレイク寸前の女優を(女優開眼の方が表現は適切か)起用することでも有名だ。ざっとその辺りの代表作を挙げてみる。
『ケイゾク』(1999年)/中谷美紀
『TRICK』シリーズ(2000年、2002年、2003年)/仲間由紀恵
『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)/綾瀬はるか
『H2~君といた日々』(2005年)/石原さとみ、市川由衣
『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(2010年)/戸田恵梨香
詳細は省くが、彼女らのほとんどが出演作を経て、スター女優になっていった。そして、今度は大島優子と組む。僕は女優として好感を持っているが、この組み合わせは想像していなかった。ただ有名な女優ということだけだったら、堤彦幸の名に傷が付く。やっぱり、大島優子には何か光るものがあるのだろう。
もちろん『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』での変貌ぶりは楽しみだが、堤彦幸作品に出演するということは、その後の活躍も約束されたようなもの。ここから本当の意味で、女優・大島優子の誕生ということになりそうだ。
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