『ウロボロス』も残すところあと1回。武田久美子以外は出演者の演技が素晴らしくて(でも女性としては好き)、すべての人について書きたい気持ちはあるけれど時間がないので一人だけをピックアップ。新宿第一警察署の刑事を演じる滝藤賢一(たきとうけんいち)だ。
生田斗真って、何であんな寂しげな目をしているんだろう
『ウロボロス』の上野樹里、抑えた感情表現とほのかな色気がいい
滝藤賢一は中心キャストに負けないくらいの存在感
滝藤賢一が演じている刑事は、目が血走り、言葉遣いや素行は乱暴で表面的には嫌味な男。しかし、内に秘めているものは熱く、どこか主人公たちと通じる部分がある魅力的なキャラクターを演じている。中心キャストの生田斗真や小栗旬、上野樹里に負けないくらいの存在感を示していた。
滝藤賢一は地味な事務所に所属
滝藤賢一の所属事務所はエージェントオフィスタクト。一時代を築いた清水美沙が在籍しているが、ほとんどスター級のタレントはいない。あえて取り上げれば渋い脇役で北見敏之、二階堂智あたり。もう稼ぎ頭は滝藤賢一だろう。
滝藤賢一の連ドラ初主演作は『俺のダンディズム』
滝藤賢一はこれといった代表作はまだない。一応『俺のダンディズム』(2014年)という連ドラ初主演作はあるが、テレビ東京の作品なので代表作と呼ぶにはちょっとどうかと思う。評判になったのは『半沢直樹』(2013年)。これ以前にも多くの映画やドラマへ出演し、相当作品数は見てきている。少ない出番でも圧倒的な存在感を示し、狂気性をはらんだ演技が特徴だ。
『ウロボロス』での演技は最優秀助演男優賞級
この『ウロボロス』での演技もドラマの賞があるとすれば最優秀助演男優賞級。ちなみに『半沢直樹』では第68回日本放送映画藝術大賞の優秀助演男優賞を受賞しているが、この賞の価値自体がよくわからない。とにかく、滝藤賢一はドラマや映画などで、もうメジャーな演技賞を受賞するレベルに到達している俳優。主演か助演かわからないが、そろそろ演技賞を総なめしそうな感じがするね。
この記事を書いている人