仲間由紀恵が主演を務めるTBSの連続ドラマ『SAKURA~事件を聞く女~』が10月20日(月)から夜8時の放送枠でスタートする。この情報を知ったのはちょっと前のことだが、その時はほとんど興味がわかなかった。仲間由紀恵クラスの女優が視聴率が取れない放送枠の主演。この違和感は何なのか。それが田中哲司との結婚報道ですっきりした。
旬を過ぎた人気女優はもがいていたのだ。この放送枠を何とかしてほしいだのと口説かれたのだろうか。そのような状況の中で出会った恋人、そして結婚。例え主演ドラマが失敗しても家庭にやすらぎを求められる。ただ、僕は仲間由紀恵は終わっていないと思っている。実際、いまNHKで放送されている朝ドラ『花子とアン』は評判がいい。ひとまずここで彼女の女優歴を簡単に振り返ってみる。
仲間由紀恵といえば『TRICK』(2000年)で演技者として開眼。『ごくせん』シリーズ(2002年~)で頂点を極めた女優だ。しかし、近年はこれといった代表作に恵まれていない。例えば最近主演を務めた連続ドラマの平均視聴率は次の通りだ。
『恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方』(2012年)→9.1%
『ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日~』(2012年)→10.9%
『サキ』(2013年)→9.6%
全然ダメ。視聴者に飽きられたのか、年齢(34歳)からくる衰えか。いや、そうは思わない。彼女は自分のよさを引き出す作品に巡り合えなくなってしまったと感じる。もしかしたらギャラが高くなってしまったので、積極的に起用することを避けられているのかもしれない。
前述したように仲間由紀恵の代表作といえば『TRICK』と『ごくせん』である。共通するのは演じている役柄が変人であること。振り返ってみると、真面目な役がつまらなくて(唯一『ありふれた奇跡』は最高)、視聴率的にも不発に終わる。なぜかNHKではうまくいっているが、民放で復活はあるのだろうか。『SAKURA~事件を聞く女~』ではちょっとひねったキャラクターの特命捜査員。今回もダメかなあ…。
この記事を書いている人