スタートはよかったものの、『おやじの背中』が苦戦しているTBSの日曜劇場。早くも2014年秋クール(10月)のタイトルが明らかになった。脚本・宮藤官九郎、主演・錦戸亮で送る青春コメディ『ごめんね青春!』である。
宮藤官九郎の起用が最優先だったか
このドラマ、まずは宮藤官九郎ありきでスタートしたのだろう。昨年、一大ブームを巻き起こした『あまちゃん』成功の立役者。そんな旬の脚本家を、原点はTBSだということで磯山晶プロデューサー(『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』)が口説き落としたというところか。
錦戸亮は数字が取れない
錦戸亮はあるトラウマを抱えた男子校教師の役。それにしても数字が取れない彼を主演にするとは驚きである。近作の平均視聴率は次の通り。
『全開ガール』(2011年)→12.3%
『パパドル!』(2012年)→8.2%
『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』(2013年)→8.8%
『全開ガール』はそこそこいいが、錦戸亮というより新垣結衣の主演作(その後、私生活では熱愛に発展した様子)。後の2作は1桁台で、こんな危険な俳優を主演にするのである。
『流星の絆』コンビの復活でどうか
まあ、いい方向に解釈すれば、2008年に放送され、平均16.6%を記録した宮藤官九郎と錦戸亮の『流星の絆』コンビの復活。そこへ旬の女優・満島ひかりがヒロインとして加わるので、見ていてつまらない展開にはならないはずだ。
このように視聴率は心配だが、内容だけは徹底的に追求してほしいところ。何かと殺伐とした世の中である。クドカンワールドが炸裂する元気なコメディを日曜の夜に見て、月曜をポジティブな気分で迎えられればいいけれどね…。
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