濱田岳(はまだがく)を初めて見た時は、ブサイクで地味な俳優だなあと思った。ところが、いつしかその演技力に惹かれていったのだ。きっかけとなったドラマは『プロポーズ大作戦』(2007年)だったと思う。
具体的なシーンは思い出せない。ただ、榮倉奈々扮する登場人物に対し、思いを寄せる繊細なやりとりに非凡なものを感じたような気がする。
はっきりと覚えているのは、その後に出演した『太陽と海の教室』(2008年)。気になるキャストがたくさんいる中で、期待以上の素晴らしい演技を見せてくれた。残念だったのが木村拓哉主演の『月の恋人~Moon Lovers~』(2010年)。満島ひかり同様に、本当につまらない使われ方をされていた。
そんな濱田岳だが、いまや俳優として確固たるポジションを築き上げてきた。そして、今度は『HERO』で木村拓哉と再共演する。
もう中途半端な役にはならないだろう。はっきりいって、『HERO』の成功は濱田岳にかかっていると思う。いかに彼がマンネリ感を払拭できるかどうか。そこがポイント。いつものように木村拓哉が前に出過ぎていたら、濱田岳を起用した効果が発揮されない。演出面において、二人への力の配分は重要。視聴率的に低迷する木村拓哉主演作の救世主は濱田岳なのだ。
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