柴門ふみの『同窓生』、独特の感性が光る井浦新に期待

俳優


クイック・ジャパン(vol.120)

井浦新(いうらあらた)は好きな俳優だ。演技がもの凄くうまいとは思わない。ファッション系の出身だけあって、独特の感性に惹かれるのだ。

あらためて彼の出演作を振り返ってみた。結論からいえば、どこかで好きになった作品があるかと思ったのだが、これといったものがないことに気が付いた。

是枝監督の『ワンダフルライフ』(1999年)で映画初主演。注目されたのは『ピンポン』(2002年)だが、そんなに突き刺さってくるものはなかった。それよりも映画や他のキャストが強烈すぎて、そこに目が奪われた。あえていえば、NHKで放送された連続ドラマ『チェイス~国税査察官~』(2010年)。クールな役柄で印象に残っている。『リッチマン、プアウーマン』(2012年)も悪くはないが、トレンディドラマ臭いキャラクターがちょっとひっかかった。

そして、今度はTBS木曜夜9時から放送される『同窓生~人は、三度、恋をする~』で主演を務める。いまさら柴門ふみでもないし、稲森いずみでもない(演技はうまいけれど)。普通の役者が演じたら、古臭くて見ていられない気がする。果たして、井浦新はここでどんな世界観を披露してくれるのだろうか。ただのラブストーリーにならないことを期待している。

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この記事を書いている人

シュン(@shundrama)。ドラマ好きなおやじ。これからブレイクする俳優や女優を見つけることをライフワークとしている。