長谷川博己が『小さな巨人』の2話で振り切った演技を炸裂

『小さな巨人』の視聴率は初回が13.7%で2話が13.0%。依然として好調をキープしている。放送前は長谷川博己(はせがわひろき)に対して不安があったが、想像していた以上に刑事役を熱演し、主演としての存在感を示している。

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実績だけは十分な俳優だった


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冒頭で「不安があった」と触れたが、ここに至るまでの間、実績だけは十分だった。

長谷川博己が注目を浴びたのはNHKの連続ドラマ『セカンドバージン』(2010年)だ。当時は主演の鈴木京香との熱愛が報道され、話題先行の俳優という印象があった。その後、テレビ東京の主演ドラマ『鈴木先生』(2011年)を挟んで、あの『家政婦のミタ』(2011年)に出演。これは最終回で40.0%というとんでもない視聴率を記録し、一世を風靡したドラマになったが、長谷川博己に対してはそれほど強烈な印象は残らなかった。

その後は『MOZU』(2014年)や『デート~恋とはどんなものかしら~)』(2015年)に出演。これらも成功した部類に入るが、やっぱり長谷川博己に強烈に惹かれるものはなかった。これはどうしてか?

人間臭さが感じられない芝居が特徴

おそらく、彼の芝居があまり人間臭くないからだと思う。表情の変化に乏しいというか、どこかで一定のクールさが保たれている。決して下手ではないが、役者としてそういうキャラクターなのだ。だから、熱いものが要求される刑事ドラマは(しかも伝統の日曜劇場)、長谷川博己が主演では危険だと思っていた。そして迎えた1話、まあまあだった。2話でようやく安心した。

2話で犯人を追い詰めるシーンは見事

見せ場は犯人の池沢菜穂(吉田羊)を追い詰めるシーン。まずは強烈にたたみかけて、彼女が崩れ落ちる寸前で、優しく囁きながら落としていく。この緩急を取り混ぜた演技に主演としての風格が感じられた。もしかしたら、昔からこういうことはできていたのかもしれない。しかし、記憶に残っていないということは、前述したように何かが欠けていたからだと思う。

超脇役を配置し、最終的にはいい作品になると確信

何かと比較されている『半沢直樹』(2013年)の数字を超えるのは無理だとしても、内容的にはもう大丈夫だろう。敵(香川照之)と味方(安田顕)にわかれた脇役が抜群にいいし、まだ若き演技派・芳根京子の見せ場が残っている。現場は高いテンションが保たれて、最終的にはいい作品に仕上がるのではないだろうか。

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