『カルテット』の松田龍平、行間が読めない別府役の完璧な演技が光る

『カルテット』の初回において、主要キャストの中では松田龍平が物足りなかった。期待が大きかっただけに残念な思いをしたのだが(ドラマ出演が続く松田龍平、『カルテット』で今度こそ力量を感じてみたい)、2話では一転して最高の演技を見せてくれた。

巻真紀のストーカーだった

大学時代は宇宙人で、巻真紀(松たか子)のストーカー。別府司は行間が読めない、女心がわからない、そんなキャラクターだった。2話でもっともよかったのは同僚の九條結衣(菊池亜希子)とのやりとりだ。

一夜を共にした翌朝のシーンが秀逸

結衣は一緒にいて楽な関係で付き合ってはいない。『カルテット』は登場人物の嘘と片思いで構成されているドラマだが、ここでの片思いは結衣→別府。別府には結衣からのサイン(「私、多分結婚する」)の意味することなんてわかるわけがない。その後、あるきっかけから二人は一夜を共にすることになるのだが、翌朝屋上(?)でラーメンを食べながら話すシーンが秀逸だった。

関係が深まっても変わらない空気感

普通こんな時、二人の関係は深くなったのだから、その前後では空気感が変わってくる。ところが、別府は何も変わっていない。いつも通りに淡々としていたのだ。

素の部分が違う別府を演じるのは難しいはず

松田龍平は私生活では結婚している。プライベートなことは知らないが、きっとモテただろう。つまり、ここで演じている別府とは、全然違う人生を送ってきたはずだ。だから、ちょっとでも気を抜いたり、キャラクターを把握していなければ、素の部分が出てしまう恐れがあった。ところが、それがまったくといっていいほどない。女心がわからないキャラクターを完璧に演じていた。二人のやりとりにしみじみとしたものを感じた一方で、松田龍平が演じる別府には感心してしまった。

3話でも微妙な表情の変化に注目

3話では別府の勘違いとすずめ(満島ひかり)の嘘~すずめ→家森(高橋一生)~が明らかになるようだ。今度も別府の微妙な表情の変化に注目して見てみたい。

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