『家族ノカタチ』は低視聴率で終わろうとも、香取慎吾の代表作になる


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『家族ノカタチ』について書かずにはいられなくなった。初回の視聴率は9.3%。第2話は9.0%。『家族ノカタチ』は2015年の平均視聴率トップとなる18.5%を記録した『下町ロケット』の好調放送枠の次作。大きな期待で迎えられたが、視聴率的には完全に不発。しかし、第2話を見て心が大きく反応した。期待していた『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』や『わたしを離さないで』が僕の中ではまだ不発の中、『家族ノカタチ』の第2話は2016年冬クールで初めて泣かされた連ドラとなった。

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放送前は上野樹里にしか興味がなかった

『家族ノカタチ』の放送前、キャスト的な興味の対象は上野樹里しかいなかった(『家族ノカタチ』の成功を左右するのは、上野樹里の独特な感性)。しかし、最大の見せ場を務めたのはやっぱり主役である香取慎吾だった。

嫌悪感を抱かせる損な役柄

設定は文具メーカーに務める39歳の独身男性。仕事はできるようで、35年ローンでマンションを購入。非正規社員の方が多いいまの時代の男としては成功者の部類に属する。ただ、一見すると愛情に欠け、人とのやりとりも効率を重視するが故にギスギスしている。非常にリアリティがあり、演じる上では嫌悪感を抱かせる損なキャラクターだなあと思っていた。

秀逸な描写をきちんと表現

ネタバレはしない主義なので詳細には触れないが、第2話で最近まで他人状態だった弟に対し、愛情の片鱗を見せる描写があった。そこで僕は涙した。まずは脚本が秀逸(後藤法子)。そんなに凄い連ドラを手掛けてきた脚本家ではないのだが、今後の活躍に期待したくなった。そして、その秀逸な描写をきちんと表現できた香取慎吾はやっぱり優れた俳優だったのだ。

初めて見た連ドラは殺人鬼役の『沙粧妙子』

僕が初めて彼を連ドラで見たのは『沙粧妙子-最後の事件-』(1995年)の殺人鬼役(ブレイク前の広末涼子も出演し、女優としての非凡さを見せていた)。SMAPでは木村拓哉が俳優として急上昇していた当時、香取慎吾はナイフのように鋭く、危険な匂いのする雰囲気を醸し出し、俳優としての適性の高さを感じさせていた。

以前感じたナイーブな演技が見られた

その後、日本の芸能史に名を残すスーパーグループの一員である香取慎吾の動向は、当然注目の的だった。しかし、どの辺りだったかは忘れたが、体型の変化と寄り添うような感じで、何か丸くなってしまった彼に対し、俳優としての興味がなくなってしまっていた。だから、『家族ノカタチ』の放送前は実質的に上野樹里主演のドラマだと思っていた。しかし、違った。香取慎吾の演技は僕が以前に感じたようにナイーブだったのだ。

『家族ノカタチ』はバリバリに中身が濃いドラマ

やっぱりドラマのTBSだ。しかも『家族ノカタチ』は傑作を残してきた日曜劇場枠。このドラマ、低視聴率で無視したらきっと後悔する。バリバリに中身が濃い。僕はドラマファンとして、かつての俳優・慎吾ファンとして、断然応援するよ。

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