『下町ロケット』で技術開発部長役、安田顕が助演男優賞級の演技を披露

名脇役が揃う『下町ロケット』の中で、高いレベルを保ちながらもっとも安定感がある演技を披露しているのが、技術開発部長の山崎光彦を演じる、ヤスケンの愛称で親しまれている安田顕(やすだけん)だ。

個性は主張し過ぎず、役柄を忠実に演じる俳優

初めて彼を見た連ドラは『ハケンの品格』(2007年)だ。当時はいまみたいな名脇役というより、初々しさが漂ったやや地味目な俳優だった。主演の顔付きではないなあと思っていたが、その後は予想した通りにあらゆる作品に脇役で出演。決して個性は主張し過ぎず、求められるキャラクターを忠実に演じていた。ある意味、器用なのだろう。

『問題のあるレストラン』のゲイ役は秀逸

驚いたのが今年の冬に放送された『問題のあるレストラン』(2015年)だ。繊細な心を持つ女装が好きなゲイの役。派手めなメイクでありながらはじけすぎることなく、絶妙なバランス感覚で愛すべきキャラクターを演じていた。まさにこれが彼の演技者としての引き出しの多さを示した一例。そんな彼の役者人生をそのまま映画にしてしまったのが2016年1月30日(土)から公開される『俳優 亀岡拓次』だ。

演技賞には縁がないようだが、獲るのは時間の問題

さて、話を『下町ロケット』に戻そう。ここでは技術屋らしいこだわりのあるキャラクターを熱演。世間では同じ池井戸潤作品ということで、『半沢直樹』(2013年)の香川照之と「顔芸」が比較されているようだ。確かに今回の突き抜け感は凄い。今年、目立った脇役では『ウロボロス』に出演していた滝藤賢一が挙げられるが(『ウロボロス』の滝藤賢一、そろそろ演技賞を総なめかもね)、作品の話題性を考慮した場合、賞レースで争ったら安田顕に軍配が上がると思う。いまのところ映画を含めてまだ演技賞系とは縁がないようなので、今年から来年にかけてそろそろ最高の評価を受ける日が来るかもしれない。

安田顕が演じる感動の名シーンに期待

最後は今後の展開について少々。安田顕は作品中でかなり重要なポジションにいる。初回は俳優として鮮度の高い立川談春においしいところを持っていかれたが(『下町ロケット』の初回感想、殿村経理部長役・立川談春の演技に感動)、安田顕にもそういう舞台は用意されていると思う。それだけの演技力や表現力を持った俳優だから。安田顕が演じる感動の名シーンに期待したい。

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