進化し続ける「俳優・吉川晃司」、『下町ロケット』での一発に期待

TBS日曜劇場での阿部寛主演作ということで、僕が予想した『下町ロケット』の平均視聴率は14%台後半。これが現実になれば大成功というには物足りない数字だが、一発あるとすれば吉川晃司の存在にかかっていると感じる(*1)。

予告編ではなかなかいい雰囲気

ここでの彼は帝国重工の宇宙航空部部長、財前道生の役。予告編を見る限り、なかなかいい雰囲気を漂わせている。

一時代を築いたアーティスト

吉川晃司といえば、80年代のミュージックシーンを駆け抜け、一時代を築いたアーティストだ。現在50歳。若い頃はチャラい雰囲気もあったが、常にクールなものを追い続け、いまでは若い頃にはなかった貫禄も加わり、いまだにライブではクオリティの高いパフォーマンスを見せている。

俳優のキャリアは浅いが存在感は非凡

俳優としてのキャリアはミュージシャンのそれとは比較にならない。しかし、画面に映った時の存在感には非凡なものがあるのだ。あまりはっきりとは覚えていないが、映画『レディ・ジョーカー』(2004年)は印象に残っている。転機はNHKの大河ドラマ『天地人』(2009年)での織田信長役あたりか。渋い演技を見せていたのがフジテレビの連続ドラマ『素直になれなくて』(2010年)での父親役。本来持っているスケール感を封印した寡黙な役で、役者としての懐の深さを感じさせた。

松田優作に近い匂いがする

少し吉川晃司から話はそれるが、僕は松田優作(40歳で死去)の大ファンである。僕の中では絶対的なカリスマ。とても自分では真似できないが、その破天荒な生き方には憧れを抱く。吉川晃司もそんな松田優作に近い匂いというか、危険な香りがするのだ。両者を比較すれば、若い時代のスポットライトの浴び方はだいぶ違う。しかし、様々な経験や年齢を重ねて吉川晃司は松田優作と同じような領域に入ってきているように思うのだ。

頂点を極めた人間の底力に期待

一度頂点を極めた人間は、また違う世界でその才能を開花させる可能性がある。吉川晃司にとっては、今度はそれが俳優の道かもしれない。日曜劇場というTBSが威信をかけて臨むような放送枠でなければ、既に主演を任されてもおかしくはないポジションにいると思う。ここは実質的に阿部寛とのW主演なのではないのだろうか。予定調和な展開をぶっ壊す、反骨精神を見てみたい。それが実現すれば、僕が予想した視聴率なんてぶっこ抜く。50歳にしていまもなお進化し続ける「俳優・吉川晃司」に期待したい。

*1(2015年10月19日更新):初回を見る限り、吉川晃司は残念だった。10月25日に放送される第2話でも登場シーンが多そうなので、見た後にまとめて感想を綴ろうと思っている。

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