『ウロボロス』の上野樹里、抑えた感情表現とほのかな色気がいい


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これまで上野樹里に対してはカワイイとは思っていたけれど、色気を感じる女優ではなかった。それが『ウロボロス』を見て印象が変わった。きっと私生活でもいろいろと経験してきたのだと思う。女を感じるのだ。

いまだに「のだめ」のイメージが強い

現在28歳。今年の5月で29歳になる。いま『ウロボロス』に出演している上野樹里の評判や評価を調べてみると、いまだに『のだめカンタービレ』(2006年)の主人公のイメージをひきずっている人がいることがわかった。実は最初に『のだめカンタービレ』が放送された時、僕は見続けることに挫折した。奇抜な展開や映像表現についていけず、のだめのキャラクターも苦手だったためだ。しかし、その後再放送で見直してみて、いまではすっかり好きな作品に昇格してしまった。

天才肌の女優

その他では『ラスト・フレンズ』(2008年)の岸本瑠可も好きなキャラクターだ。この時ものだめの明るいキャラクターと比較されて批判もあったが、僕は演技者としての奥深さを感じていた。のだめの上野樹里というより天才肌の女優として彼女を見ているので、今回の『ウロボロス』での刑事役もすんなり入っていけたのだ。

ふとした仕草や表情に女を感じる

さて、冒頭の話に戻すが、やけに色っぽくなったのである。肌艶はそんなにいい方ではない。役柄のせいかわからないが血色も悪い。いわゆる匂い立つ色気というよりは、ふとした仕草や表情に女を感じるのだ。それにしても今回の役はいい。刑事として人一倍正義感の強い彼女が、事情はどうであれ人の道に背く龍崎イクオ(生田斗真)を好きになってしまうという設定。「好き」とか「愛している」とか直接的な言葉は口にせずに好意を示す。この抑えた感情表現、プラトニックな関係がたまらない。

色気が加わり一段と興味深い存在になってきた

やっぱり彼女は演技派だ。そこに色気が加わってきたから、女優としては一段と興味深い存在になってきた。次回作も楽しみだ。

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